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ERPの導入方法|サービスの選び方やおすすめ7製品を紹介

ERPを実際に導入している企業の中でも、ERPについて詳しく解説できるという方は少ないかもしれません。今ではあらゆる企業規模でERPを導入することが自然なことであり、エンドユーザーもそれをシステムの1つとして自然と使っています。そのため、エンドユーザーの中にはERPを使っているという認識すらなかったという方も多いでしょう。

本稿では、そんなERPの基礎について解説します。ERP導入によるメリット、デメリットや導入の流れについても解説しています。ERPについてしっかりと理解しておくと、これからのシステムの使い方が変わるかもしれません。

ERPの導入方法|サービスの選び方やおすすめ7製品を紹介

【はじめてERPサービスを導入する方へ】Microsoft 社が選ぶ、 おすすめのサービスを厳選して紹介
 
もしも現在この記事をお読みの方の中に、ERPサービスの導入を検討している方がいらっしゃいましたら、まずは「おすすめのERPサービス7選」からお読みください。サービスの特長や機能、導入メリット、どのような企業にそのサービスがおすすめなのか、など詳細を記載しております。初めてサービスを検討する方はぜひご覧ください。
ERP導入で失敗する8つの理由と回避策

ERPとは何?

ERPという言葉は「Enterprise Resource Planning」の頭文字を取って「ERP(イー・アール・ピー)」と呼んでいます。もともとは「経営資源計画」といって、経営資源(主にヒト・モノ・カネの情報)を統合的に管理して、合理的に経営活動を進めていこうとする取り組みのことです。近年では、ERPといえばこの経営資源計画を具体的に実行するためのサービスやソフトウェアを指します。

ご存知の方も多いかもしれませんが、ERPはもともと「大企業が導入するもの」というイメージが先行していました。というのも、日本でERPの普及が始まった1990年代後半は、市場に海外製ERPしか存在せず、これを導入しかつ日本の商習慣に合わせるには大量のアドオン開発・カスタマイズが必要になり、初期投資を肥大化させ、運用負担を増大していたためです。

しかし最近になって、ERPは中小企業も大企業のように導入するパッケージソフトウェアとして変化しています。ERPベンダーの努力の甲斐もあってか、以前よりも圧倒的に少ないアドオン開発で利用可能となり、かつ「SaaS(Software as a Service)」の登場によって導入障壁がかなり低くなったのです。

SaaSとはクラウドコンピューティングの一種であり、ソフトウェアをインターネット経由で「サービスとして(as a Service)」として提供する製品形態です。ERPをSaaSで導入すると、パッケージソフトウェアに必要なインフラ環境を用意せずとも、インターネット接続環境だけでERPが利用できるようになります。それに伴い初期投資も大幅に抑えられるため、中小企業だけでなく大企業にとっても有用な選択肢になっているのがSaaS型ERPの特徴です。

ERPの種類とは

ERPの種類として、計8パターンがあります。

  導入方法 システムの種類 サーバーの場所
1 スクラッチ 統合 クラウド
2 スクラッチ 統合 オンプレミス
3 スクラッチ コンポーネント クラウド
4 スクラッチ コンポーネント オンプレミス
5 パッケージ 統合 クラウド
6 パッケージ 統合 オンプレミス
7 パッケージ コンポーネント クラウド
8 パッケージ コンポーネント オンプレミス
  • 導入方法
  • システムの種類
  • サーバーの場所

ERPは導入方法として、フルスクラッチで作るパターンと、パッケージをインストールするパターンがあります。
この記事では、パッケージをインストールするパターンを中心に解説しています。
システムの種類は、基幹業務のうち、ERPで管理できる範囲のことです。基幹業務を総合的に管理するのか、あるいはカスタマイズされたものを業務ごとに利用するのか、で異なります。
サーバーの場所とは、ERPが稼働するサーバーの場所についてです。サーバーが社内にあるのか、あるいは社外(クラウド)にあるのかで異なります。

システムの種類

ERPのシステムの種類として以下があります。

  • 統合型
  • コンポーネント型

統合型|大半の基幹業務に必要な機能を持つ

ERPの統合型とは、基幹業務として考えられる会計、人事、生産、販売などの業務に必要な機能が一通り搭載されているタイプです。機能が統合されているため、導入時に「どの基幹業務に対してERPが必要か」を考える必要がありません。

統合型のメリットとして、より基幹業務のデータを一元管理しやすいという点があります。複数の基幹業務での利用を想定し、必要な機能が多く搭載されているためです。一方でデメリットとして、機能が多彩であることから導入、利用のための費用が高額となってしまう点です。また次項のコンポーネント型と比較して、カスタマイズ性が低いこともデメリットとなります。

コンポーネント型|必要な基幹業務の機能だけをインストールして利用する

ERPのコンポーネント型とは、自社でERPを導入したいと考える基幹業務に対してのみ導入を行うタイプです。統合型はどの企業が導入しても同じ機能となりますが、コンポーネント型の場合は企業ごとに利用できる機能が異なります。

コンポーネント型のメリットは、自由なカスタマイズが可能な点です。コンポーネント型であれば、不要な機能はつけずに、必要な機能のみ利用可能になります。一方でデメリットは、必要な機能の取捨選択が求められる点です。よって導入時には「どの基幹業務に対してERPが必要か」を考えなければなりません。

サーバーの場所

サーバーの場所として以下の2パターンがあります。

  • クラウド型
  • オンプレミス型

クラウド型|短い期間で導入できる

クラウド型とは、クラウド事業者が提供するサーバーを利用するサービス形態です。先述のSaaSはクラウド型を指しています。

クラウド型を利用するメリットは、短期間で導入を実現できることです。通常はハードウェア(サーバー)の選定や調達を行い、その後にERPなどソフトウェアをインストールする必要があります。しかし、クラウド型ではハードウェアに費用や時間を割くことなく、契約後すぐにERPを利用開始が可能です。

オンプレミス型|カスタマイズ性が高い

オンプレミス型とは、自社で用意したサーバー上にERPを導入して利用する形態です。先述のクラウド型と比較すると、導入期間が長くなってしまうデメリットがあります。

一方でオンプレミス型のメリットは、カスタマイズ性が高いことです。クラウド型はクラウド事業者が提供するサービスに従って利用するため、自由なカスタマイズをすることができません。オンプレミス型であれば、自社でハードウェアやERPを用意するため、自社の意図した通りのカスタマイズが可能です。

ERPと基幹システムの違い

ERPと基幹システムでは利用の目的が異なります。基幹システムは基幹業務のデータを業務ごとに管理するためのシステムです。基幹業務とは会計、人事、生産、販売などを指しています。

一方でERPは基幹業務のデータを一元的に統合管理するためのシステムです。
企業の中では、基幹業務を担当する部署が複数に分かれることが多くあります。大企業となれば、各基幹業務のデータ量が多いため、基幹業務ごとに部署が分かれているケースもあるでしょう。基幹システムの場合、担当する部署ごとにデータを管理しているため、データを所有する部署にはデータの連携や共有に大きな負担がかかります。連携や共有には別途システムを用意したり、セキュリティの管理を行う必要があるためです。

一方でERPは、部署が分かれていても同じシステムの中でデータを連携、共有できるためデータを所有する部署の負担を少なくすることができます。

ERPのメリット

ERPがどんなパッケージソフトウェアなのかを具体的に説明すると、今まで部署ごとに分断されていた基幹系システム(生産/販売/購買/在庫/人事/会計)が統合されており、すべて1つのデータベースで管理されています。ということは、以前は難しかった基幹系システム同士のデータ連携が容易になり、この恩恵をいたるところで受けられるようになります。そんなERPのメリットについて、1つ1つ確認してみましょう。

ERPのメリット1.経営情報をリアルタイムに可視化できる

ERPはよく「経営のためのシステム」と言われます。各基幹系システムを統合したことで経営資源を集中的に管理することができるようになり、さらにそれらの情報をダッシュボードからいつでも確認することができます。これが「経営のためのシステム」と言われている所以です。経営者または経営層は、ダッシュボードから経営情報を瞬時に確認することができ、データにもとづいた経営意思決定を下すことが可能になります。

ERPのメリット2.組織全体で業務効率が向上する

ERPによって基幹系システムが統合されると、システム同士のデータ連携が強化されることで、組織全体の業務効率がアップします。各基幹系システムが1つのデータベースで管理されているので、他のシステムで生成されたデータを必要な時に引き出して、自動的にデータを別のシステムに転記したり、他部署のデータを参照にしたりすることができます。これにより、データの2重入力を無くしたり、無駄なコミュニケーションが排除されることで業務効率がアップするのです。

ERPのメリット3.経営判断のための管理会計が強化される

ERPでは生産管理システム、販売管理システム、購買管理システム、在庫管理システムなど企業の会計情報にかかわる基幹系システムを統合していることから、企業ごとにルールに従った管理会計を強化できるようになります。管理会計のために信憑性の高いデータをいつでも提出でき、経理部ではそのデータをもとに、会計管理システムを用いて管理会計を実施できます。従って、いつでも正しい会計データにもとづいた経営判断ができ、かつ決算期における会計業務にも役立ちます。

ERPのメリット4.統合されたデータ・アクセス権限管理でガバナンスが強化される

近年、すべての企業にとって必要とされているのが「ガバナンスの強化」です。これは、頻発する企業不祥事を会社内で起こさないために、倫理面やシステム面から組織を統制する取り組みを指します。実は、ERPはガバナンス強化にも高い効果を発揮します。ERPがある環境では基幹系システムのデータとシステムへのアクセス権限を一ヵ所で管理できるため、実質的に組織全体の管理を集約化できるためです。不祥事や法令違反を起こさないことは社会的信用の維持・向上にも繋がります。

ERPのメリット5.BI(Business Intelligence)でデータ解析が可能になる

一時期ビジネス業界で流行語になった言葉といえば「ビッグデータ」でしょう。ビッグデータとは、分析することでビジネスに有用な知見を導き出せる可能性の高いデータ群のことです。多くの企業では、ビッグデータを収集するための基盤と、それを分析するためのツールを持ち合わせていません。そのため、ビッグデータは言葉ばかりが先行し、実際の成功事例情報はあまり流通していなかったのです。しかし、ERPがあればデータ収集基盤は自然と整いますし、そこにBIを統合すればビッグデータ解析は容易になります。

このように、ERPを導入した際のメリットは多く、かつ企業によくある経営課題をダイレクトに解決してくれるような効果もあります。ERPの導入障壁が低くなった以上に、こうした多彩なメリットが昨今のERP市場拡大を後押ししていると言えるでしょう。

ERPのメリット6.メンテナンスが簡単になる

メンテナンスが簡単になることもメリットのひとつです。ERPを利用しない場合は、各部署が利用している基幹システムごとアップデートを行う必要がありました。ERPであれば、パッケージのマスターをアップデートするだけで、利用している基幹業務のERPをアップデートできます。そのため企業全体としてアップデートにかかる負担の削減を実現可能です。

またクラウド型であれば、クラウド事業者がシステムのアップデートや監視を行ってくれるため、企業ではメンテナンス運用から解放されることになります。ただし、このメリットはスクラッチ開発せずにパッケージを入れた場合のみ該当することに注意してください。

ERPのメリット7.開発にかかるコストや時間を削減できる

基幹システム同士の連携に必要な開発のコストや時間を削減することができる点もメリットです。ERPを利用しない場合は、基幹システム同士の連携は部署間による調整が必要です。

また各部署ごとに開発形態や開発スピードも異なるためそれらの調整もあります。例として、メンテナンス時には一方の部署によるアップデートで連携している部署に不具合が生じないように(=デグレーションしないように)しなければなりません。パッケージ型のERPであれば導入するだけでERPの利用が可能なため、開発にかかるコストや時間が不要となります。ただし、このメリットもパッケージ型の場合のみ享受できるものであるため注意してください。

ERPのデメリット

ERPとは?導入メリットや導入方法・おすすめサービスを紹介-01

一見メリットばかりのERPですが、デメリットもあります。以下2点のデメリットを解説します。

  • 自社に合わないパッケージを導入してしまうとリプレイスが難しい
  • カスタマイズにコストがかかる

ERPのデメリット1.自社に合わないパッケージを導入してしまうとリプレイスが難しい

ERPは自社に合わないパッケージを導入した場合、リプレイスが困難というデメリットがあります。

ERPは基幹業務を担っているため、導入時には慎重な選定が必要です。選定に誤ってしまうと、企業全体にとってマイナスとなってしまいます。このデメリットを避けるためにも、基幹業務を担当する部署だけでなく、関連する部署から必要な機能や仕様を事前に確認して網羅しましょう。パッケージ型ERPの場合は全ての要件を固めたうえで、自社が導入すべきパッケージを導入してください。

ERPのデメリット2.カスタマイズにコストがかかる

ERPを利用するデメリットとして、導入だけでなくカスタマイズにもコストがかかるという点もあります。ERPは導入だけでも数百万円かかることが珍しくありません。さらにカスタマイズには導入の数倍から数十倍の費用がかかることがあります。
カスタマイズのコストの例は以下の通りです。

  • ライセンス
  • サーバー
  • 導入サポート
  • システム設定
  • 保守

なおクラウド型であれば、多くのコストから解放されることになります。

【導入手順】ERPの導入方法は?

ERPとは?導入メリットや導入方法・おすすめサービスを紹介-02

ERPの導入手順は以下の通りです。

  1. 社内体制・チームを整える
  2. 現状を把握してERPを導入する目的を明確にする
  3. 導入するサービスを選ぶ
  4. 業務フローを見直して導入計画を立てる
  5. ルールの策定や社内教育を行う
  6. 導入後は保守運用を行う

1.社内体制・チームを整える

ERPを導入するために、まずは社内体制やチームを整備しましょう。ERPは基幹業務を担うため社内の多くの部署に関係します。関係者が困らないように、十分な準備を進めなければなりません。ERP導入の責任者や担当者を決めましょう。

また関係する部署に事前に説明し、導入を納得してもらう必要があります。導入後に効果を最大限に発揮するためにも、導入を納得してもらいましょう。

2.現状を把握してERPを導入する目的を明確にする

ERPを導入するためには導入する目的を明確にしておく必要があります。自社が現在、どのような課題を抱えていて、解決することでどうなるのかを見据えておきましょう。導入目的を明確にする理由は、その目的によって選定すべきツールが異なってくるためです。

「ERPが流行だからうちにも」とERP導入自体を目的としてしまうことはやめましょう。ERPの効果を発揮できないばかりか、導入にかかる高額な費用が無駄になってしまいますので十分に注意してください。

3.導入するサービスを選ぶ

ERP導入の目的が明確になった後は導入するサービスを選定しましょう。どのように選ぶべきかについては後述しています。

「この企業がよさそうだから」「お得意様がよいと言っていたから」など、あいまいな理由で選定しないように注意してください。導入するサービスを絞りやすくするためにも、前述した社内体制と目的が重要です。特に目的がしっかりしていないと、適切なサービスを導入することができません。

4.業務フローを見直して導入計画を立てる

導入するERPを選定したら、導入計画を立てましょう。導入を「いつまでに」「誰が」「どのように」担当するかスケジュールを決めます。社内体制として整備したチームが中心となって、関係部署と調整をしながら導入を進めていきましょう。特に既存のシステムへの影響や、一度システムを停止する必要性など、慎重な計画が求められる場合もあるため注意が必要です。導入完了後には、動作チェックを各利用部門で行いましょう。

5.ルールの策定や社内教育を行う

導入後には、利用ルールの策定や利用方法の社内教育を行いましょう。これにより、ERPの利用効果を高めることにつながります。何より「導入しても使いこなせないまま、導入前よりも業務負担が大きくなってしまった」ということがないようにしましょう。チームや各部署のリーダーが中心となって、社内でERP利用を浸透させていくことが大切です。利用時間や管理権限など、ルールの策定も慎重に行いましょう。

6.導入後は保守運用を行う

ERPの導入後は保守運用を行いましょう。ERPは多くの部署に関係するため、トラブルがどの部署で発生してもおかしくありません。トラブル発生時に迅速に対応できるように、保守運用担当の体制を整備しておきましょう。またパッケージのアップデートなど、メンテナンスが発生する場合の対応も考えておく必要があります。ERPの効果測定を定期的に行い、より効果を高めるためにどうすればいいのか、運用を見直していく必要もあるでしょう。

自社に最適なERPの選び方

ERPとは?導入メリットや導入方法・おすすめサービスを紹介-03

ここからは自社に導入すべき最適なERPの選び方を解説します。ポイントとしては、以下の4点です。

  • 自社の要件を満たすサービスを選ぶ
  • 拡張性や柔軟性が高いものを選ぶ
  • セキュリティ対策が十分なものを選ぶ
  • サポート体制が充実しているものを選ぶ

自社の要件を満たすサービスを選ぶ

自社の要件を満たすサービスを選びましょう。前述したように、目的にそってERPを導入する必要があります。目的ごとに選択すべきサービスが異なるためです。導入目的の中には、満たすべき要件が含まれている場合が多いでしょう。以下のような例です。

  • 財務と販売のデータ管理に苦労しているので、2つの連携がたやすいもの
  • ハードウェアに精通している人材が乏しいのでクラウド型
  • 勤務時間帯はいつでも質問できるサポート体制がとれるもの

要件が複数あって全てを満たせない場合でも、なるべく多くの要件を満たせるサービスを選択しましょう。

拡張性や柔軟性が高いものを選ぶ

拡張性や柔軟性が高いものを選びましょう。ERPは企業によって求める要件がさまざまなため、柔軟性が高い方が要件を満たしやすいことがあります。また柔軟性が高いことで、部署編成や事業拡大にも対応しやすくなるでしょう。

拡張性の高さは、通信量の増加が見込まれる場合などに有効です。主にクラウド型のERPは、通信量に合わせてサーバーのスペックを増減させることが可能となっています。拡張性の高さを享受できるERPを選択することで、運用時の悩みを減らすことが可能です。

セキュリティ対策が十分なものを選ぶ

セキュリティ対策が十分なものを選びましょう。ERPは企業にとって特に重要なデータを扱います。セキュリティ対策として2段階認証やユーザー権限管理など、自社のセキュリティポリシーに則った運用ができるサービスを選びましょう。

ERPとの通信にも気をつける必要があります。ERPがオンプレミス型であれば、社内ネットワークのみの運用が予想されるので、外部ネットワークからの通信を遮断しましょう。クラウド型であれば、インターネット経由の通信時に暗号化やファイアウォール設置などの対策が必要です。

サポート体制が充実しているものを選ぶ

サポート体制が充実しているものを選びましょう。ERPは基幹業務を担うため、導入後のパフォーマンスが悪いと企業全体にマイナスとなってしまいます。利用時のトラブルや不明点をいち早く解決するために、ERPのベンダーによるサポート体制が充実していることが望ましいでしょう。

初めて使うツールであればトラブルも起こりうるため、安心して利用するためにもぜひサポート体制が充実したサービスを選びましょう。サポートの例として以下があります。

  • 質問対応
  • 導入支援
  • 初期設定支援

おすすめのERPサービス7選

ERPとは?導入メリットや導入方法・おすすめサービスを紹介-04

おすすめのERP7選を紹介します。以下の通りです。

  • Dynamics 365
  • マネーフォワード クラウドERP
  • SAP Business ByDesign
  • GEN
  • Clovernet ERPクラウド
  • ZAC
  • GRANDIT

Dynamics 365

Dynamics 365引用:Dynamics 365

Dynamics 365はMicrosoft社が提供するERPツールです。クラウド型とオンプレミス型がそれぞれ用意され、コンポーネント型のERPツールとなります。特徴は、Microsoft製品と連携しやすいことです。

例えば、Power BIツールと連携させることで、Dynamics 365で集めた基幹データを可視化し、より分析や今後の業務方針に生かしやすくなります。そのため、Microsoft製品を多く使う企業におすすめです。

またチャットや電話はもちろん、オンラインコミュニティや問題検索ツールなど、トラブル発生時の問題解決に向けたサポート体制も充実しているといえるサービスです。

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グローバル企業の販売拠点での利用におすすめ「Dynamics 365」

では実際にDynamics 365の使用感はどうなのか、在籍期間中に他社ERPツールからDynamics 365への切り替えを経験したユーザーの声をご紹介します。使いやすさなど導入時の参考としてください。

利用ユーザーによるレビュー

実際にDynamics 365を使用したユーザーの声まとめ

  • Excellでデータを編集して、Dynamics 365のデータに反映することもできる
  • 操作が簡単なため、従業員への教育や引継ぎが容易にできた
  • グローバル企業の販売拠点での使用におすすめ

Microsoft製品ということもあり、Excellテンプレートと連動させてデータを編集・反映させることも可能。ウェブブラウザの操作性も簡単だと評価されています。これらを踏まえて、Microsoftの慣れた操作環境でERPサービスを導入したい企業におすすめです。

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マネーフォワード クラウドERP

マネーフォワード クラウドERPはMoney Forward株式会社が提供するERPツールです。クラウド型で、コンポーネント型のERPツールとなります。特徴は、kintone(キントーン)やSmartHRなど外部サービスとの連携がしやすいことです。またBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスが用意されていることや契約から最短1ヶ月で利用を開始できるなど、スモールスタートをしやすいサービスといえます。

SAP Business ByDesign

SAP Business ByDesignはSAP株式会社が提供するERPです。オンプレミス型で、統合型のERPツールとなります。特徴として、国際的な拠点およびオペレーションのサポートが用意されている点です。複数の国で拠点を構える企業でも1つのシステムで対応できます。時刻や通貨が異なると不具合が生じやすい財務管理などに大きなメリットがあります。専用のアプリケーションやAPIも用意されており、開発次第では外部サービスとの連携も可能です。

GEN

GENはGEN株式会社が提供するERPです。クラウド型で、統合型のERPツールとなります。特徴は、統合型にも関わらず企業の業種に合わせて複数用意されていることです。メーカータイプ、商社タイプなど業種に合わせ必要な機能を搭載したERPを導入できます。また統合されている機能に加え、必要な機能をコンポーネント型のように追加することも可能となっています。統合型で自社にあったタイプを選択しやすく、かつ機能の柔軟性にも富んでいるERPです。

Clovernet ERPクラウド

Clovernet ERPクラウドはNECネクサスソリューションズ株式会社が提供するERPです。クラウド型で、統合型のERPツールとなります。低価格で利用開始できることが特徴です。初期費用0円、月額7,500円からと、財政的に低いハードルで利用を開始することができます。また統合型で2つのプランが用意されていますが、それぞれのプランに対してオプションで機能追加することも可能です。

ZAC

ZACは株式会社オロが提供するERPです。クラウドかつコンポーネント型のERPツールとなります。特徴は、月額費用がライセンス数と利用機能で決まることです。コンポーネント型のため、必要な機能を自社の要件に合わせて選択できます。ライセンス数はユーザー数分だけ必要となるため、それらの組み合わせ次第で料金が決定します。
また会計ソフトや帳簿作成ソフトなど外部サービスとの連携がサポートされている点もメリットといえるでしょう。

GRANDIT

GRANDITはGRANDIT株式会社が提供するERPです。クラウド型で統合型のERPツールとなります。特徴は、スマートデバイスやBIツールなど、用途が異なるツールとも連携しやすいことです。連携によって、オフィスワークでは収集できないデータの収集や、データの可視化などを容易に行うことができます。基幹業務を担当する部署のみならず、多くの部署を巻き込んだ運用が可能となるでしょう。

まとめ

ご紹介したSaaS型ERPは、すべての企業にとってコストメリットなどオンプレミス導入にはない多数の導入効果を持っています。そのため、ERPの導入検討を行う際は、まずSaaS型ERPでの導入を検討してみてください。

SaaS型ERPの大きなメリットは「低い初期投資」と「運用負担の軽減」です。オンプレミス導入とは違い、インフラ設備を整える必要がないため初期投資を大幅に削減することができます。その分、月々のコストが上がるように思えますが、オンプレミス導入でもランニングコストはかかるため、場合によっては継続費用も削減できます。

さらに、SaaS型ERPはシステムの管理運用をERPベンダーが行っているため、導入企業は運用負担を大幅に軽減できます。そのためIT人材が少ない企業でもERPを導入することができるのが特徴です。ERP導入の際は、SaaSで積極的に検討しましょう!

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