ERP(統合基幹業務システム)とは何?導入するとどんなメリットが?

 2019.04.22  BizApp チャンネル編集部

ERPを実際に導入している企業の中でも、ERPについて詳しく解説できるという方は少ないかもしれません。今ではあらゆる企業規模でERPを導入することが自然なことであり、エンドユーザーもそれをシステムの1つとして自然と使っています。そのため、エンドユーザーの中にはERPを使っているという認識すらなかったという方も多いでしょう。

本稿では、そんなERPの基礎について解説します。ERPについてしっかりと理解しておくと、これからのシステムの使い方が変わるかもしれません。

ERPとは何?

ERPという言葉は「Enterprise Resource Planning」の頭文字を取って「ERP(イー・アール・ピー)」と呼んでいます。もともとは「経営資源計画」といって、経営資源(主にヒト・モノ・カネの情報)を統合的に管理して、合理的に経営活動を進めていこうとする取り組みのことです。近年では、ERPといえばこの経営資源計画を具体的に実行するためのパッケージソフトウェアを指します。

ご存知の方も多いかもしれませんが、ERPはもともと「大企業が導入するもの」というイメージが先行していました。というのも、日本でERPの普及が始まった1990年代後半は、市場に海外製ERPしか存在せず、これを導入しかつ日本の商習慣に合わせるには大量のアドオン開発・カスタマイズが必要になり、初期投資を肥大化させ、運用負担を増大していたためです。

しかし最近になって、ERPは中小企業も大企業のように導入するパッケージソフトウェアとして変化しています。ERPベンダーの努力の甲斐もあってか、以前よりも圧倒的に少ないアドオン開発で利用可能となり、かつ「SaaS(Software as a Service)」の登場によって導入障壁がかなり低くなったのです。

基幹システムに関するお役立ち資料

SaaSとはクラウドコンピューティングの一種であり、ソフトウェアをインターネット経由で「サービスとして(as a Service)」として提供する製品形態です。ERPをSaaSで導入すると、パッケージソフトウェアに必要なインフラ環境を用意せずとも、インターネット接続環境だけでERPが利用できるようになります。それに伴い初期投資も大幅に抑えられるため、中小企業だけでなく大企業にとっても有用な選択肢になっているのがSaaS型ERPの特徴です。

ERPのメリット

ERPがどんなパッケージソフトウェアなのかを具体的に説明すると、今まで部署ごとに分断されていた基幹系システム(生産/販売/購買/在庫/人事/会計)が統合されており、すべて1つのデータベースで管理されています。ということは、以前は難しかった基幹系システム同士のデータ連携が容易になり、この恩恵を至るところで受けられるようになります。そんなERPのメリットについて、1つ1つ確認してみましょう。

ERPのメリット1.経営情報をリアルタイムに可視化できる

ERPはよく「経営のためのシステム」と言われます。これは、各基幹系システムを統合したことで経営資源を集中的に管理することができるようになり、さらにそれらの情報をダッシュボードからいつでも確認することができます。これが「経営のためのシステム」と言われている所以です。経営者または経営層は、ダッシュボードから経営情報を瞬時に確認することができ、データにもとづいた経営意思決定を下すことが可能になります。

ERPのメリット2.組織全体で業務効率が向上する

ERPによって基幹系システムが統合されると、システム同士のデータ連携が強化されることで、組織全体の業務効率がアップします。各基幹系システムが1つのデータベースで管理されているので、他のシステムで生成されたデータを必要な時に引き出して、自動的にデータを別のシステムに転記したり、他部署のデータを参照にしたりすることができます。こうすることで、データの2重入力を無くしたり、無駄なコミュニケーションが排除されることで業務効率がアップするのです。

ERPのメリット3.経営判断のための管理会計が強化される

ERPでは生産管理システム、販売管理システム、購買管理システム、在庫管理システムなど企業の会計情報にかかわる基幹系システムを統合していることから、企業ごとにルールに従った管理会計を強化できるようになります。管理会計のために信憑性の高いデータをいつでも提出でき、経理部ではそのデータをもとに、会計管理システムを用いて管理会計を実施できます。従って、いつでも正しい会計データにもとづいた経営判断ができ、かつ決算期に会計業務にも役立ちます。

ERPのメリット4.統合されたデータ・アクセス権限管理でガバナンスが強化される

近年、すべての企業にとって必要とされているのが「ガバナンスの強化」です。これは、頻発する企業不祥事を会社内で起こさないために、倫理面やシステム面から組織を統制する取り組みを指します。実は、ERPはガバナンス強化にも高い効果を発揮します。ERPがある環境では基幹系システムのデータとシステムへのアクセス権限を一ヵ所で管理できるため、実質的に組織全体の管理を集約化できるためです。不祥事や法令違反を起こさないことは社会的信用の維持・向上にも繋がります。

ERPのメリット5.BI(Business Intelligence)でデータ解析が可能になる

数年前にビジネス業界で流行語になった言葉といえば「ビッグデータ」でしょう。ビッグデータとは、分析することでビジネスに有用な知見を導き出せる可能性の高いデータ群のことです。多くの企業では、ビッグデータを収集するための基盤と、それを分析するためのツールを持ち合わせていません。そのため、ビッグデータは言葉ばかりが先行し、実際の成功事例情報はあまり流通していなかったのです。しかし、ERPがあればデータ収集基盤は自然と整いますし、そこにBIを統合すればビッグデータ解析は容易になります。

このように、ERPを導入した際のメリットは多く、かつ企業によくある経営課題をダイレクトに解決してくれるような効果もあります。ERPの導入障壁が低くなった以上に、こうした多彩なメリットが昨今のERP市場拡大を後押ししていると言えるでしょう。

[SMART_CONTENT]

ERPはSaaSで積極的な検討を!

先ほどご紹介したSaaS型ERPは、すべての企業にとってコストメリットなどオンプレミス導入には無い多数の導入効果を持っています。そのため、ERPの導入検討を行なう際は、まずSaaS型ERPでの導入を検討してみてください。

SaaS型ERPの大きなメリットは「低い初期投資」と「運用負担の軽減」です。オンプレミス導入とは違い、インフラ設備を整える必要がないため初期投資を大幅に削減することができます。その分、月々のコストが上がるように思えますが、オンプレミス導入でもランニングコストはかかるため、場合によって継続費用も削減できます。

さらに、SaaS型ERPはシステムの管理運用をERPベンダーが行っているため、導入企業は運用負担を大幅に軽減できます。そのためIT人材が少ない企業でもERPを導入することができるのが特徴です。ERP導入の際は、SaaSで積極的に検討しましょう!

[RELATED_POSTS]

ERP導入ガイドブック

RELATED POST関連記事


RECENT POST「ERP」の最新記事


ERP(統合基幹業務システム)とは何?導入するとどんなメリットが?
新規CTA
無料Eブックをダウンロード

RANKING人気資料ランキング

ブログ購読のお申込み

RANKING人気記事ランキング

RANKINGパートナー資料ランキング

TOPIC トピック一覧