中小企業がERPを導入するメリットとは?

 2018.12.17  Dynamics 365編集部

ERPとは「Enterprise Resource Planning(エンタープライズ・リソース・プランニング)」の略であり、日本語では「企業資源計画」と訳されます。もともとはヒト・モノ・カネという経営3大要素に情報を足して、これらを統合的に管理することで経営の効率化を図るマネジメント手法や概念を指すものです。1980年代に流行したMRP(Material Resource Planning:資材所要量計画)を経営全体に発展させたものだと言われています。

そして、ERPというマネジメント手法および概念を実現するためのIT製品を「ERPパッケージ」やそのまま「ERP」と呼んだりします。

従来、ERPは大企業が導入するものというイメージが先行していましたが、ここ数年でその認識は一変し、中小企業でも当たり前のように導入するものだと考えられています。その背景としてクラウドERPの台頭があります。

クラウドERPとはこれまでパッケージ製品として提供されてきたERPをクラウド化し、インターネット経由でサービスとして提供するものです。クラウドERPを契約すると、ERPを導入するにあたって特別なインフラ環境を構築する必要がなく、クラウドERPを利用するための端末とインターネット環境があれば即座に導入できます。

こうした市場動向の変化もあり、中小企業にとってもERPは身近な存在になりました。では、中小企業がERPを導入するメリットとは果たして何でしょうか?本稿ではこの点に着目したいと思います。

中小企業がERPを導入するメリット

それではさっそく、中小企業がERPを導入するメリットを1つ1つ解説していきます。

1. 情報システムの負担を軽減し、システムの統合が図れる

ERPでは基幹系システムと情報系システムが統合され、1つのデータベースで情報が管理されます。これは情報システムの負担を軽減するという意味でも大きな利点です。これまで多くの企業で部門ごとのシステム最適化が進んでおり、各システムが分断された環境で情報システムの負担が増大していました。特に情報システム人材が不足している中小企業では、これが大きな負担になったり、中には「一人情シス」という状況で負担が集中していたことでしょう。

基幹システムに関するお役立ち資料

こうした環境でクラウドERPを導入した場合、各システムの運用負担を大幅に軽減できるためこれからのデジタル戦略に力を入れることもできます。

2. 会計管理情報や業務フロー等の一元管理が可能に

ERPを導入することで会計管理情報や業務フロー、あるいはその他の情報・業務プロセスを一元的に管理できるのも大きな利点の1つです。中小企業ではシステム化が完了している部分と、従来型の手作業で業務を遂行している部分が混同しており、業務効率化や情報活用がなかなか進められないという部分が多くあります。

とはいえ新しいシステムを導入することも、既存システムを統合することもコスト的にも技術的にも負担がかかります。そこでERPを導入することでコストと技術のバランスを保ちつつ、システム統合環境が導入できるため中小企業特有の一元管理問題が解消されます。

3. 経営判断に必要な情報をリアルタイムに提供する

継続的な事業拡大を図る中小企業にとって欠かせないことが、リアルタイムな情報活用で素早い経営判断を下していくことです。そのためには各基幹系システムから素早く情報収集を行い、分析し、情報として使える状態にしておかなければいけません。しかしシステムが分断されている状況では情報収集だけも時間がかかり、さらに情報の加工や分析まで含めるとレポートの提出まで2週間以上を有するケースもあります。これはでリアルタイムな情報活用とは言えませんね。

ERPの中にはBI(Business Intelligence:ビジネス・インテリジェンス)ツールが含まれている製品もあり、ERPで一元管理されている情報を自動的に分析する機能が備わっています。分析された情報は経営者専用の画面でリアルタイムに表示されるため、経営者は欲しいときに欲しい情報を手にして、素早い経営判断を下すことが可能になります。

4. 業務効率化により人材不足問題解消の一手になる

日本の人材不足問題は年々深刻化しています。大企業では海外人材の積極的な採用によってこの問題に対応しているところが多いのですが、中小企業では海外人材の採用が難しいことも多いため、人材不足問題の煽りを直で受けているのが現状です。そんな人材不足問題解消の一手として注目されているのがERPでもあります。

ERP導入によって業務効率がアップすれば、従業員1人1人が負担する業務量が少なくなります。そのた目新しい人材を採用せずとも既存の人材リソースだけで業務量をカバーできるようになります。クラウドERPならば情報システムの負担を増やさずに導入できるので、その点も人材不足問題を解消できる理由の1つです。

5. 海外進出の際に現地法人で採用するシステムにも使える

日本製品は海外市場で根強い人気があります。特に日本の中小企業の技術力は世界でも定評があるため、海外進出を行う中小企業が年々増えています。そうした際に問題になりがちなのが「現地法人との情報共有」です。海外拠点ではその国の商習慣にビジネスを合わせる必要がありますし、システムも現地のものを調達するのが一般的です。

しかし、現地への最適化は同時に本社との情報共有を阻害する原因になります。そこで海外展開に対応したクラウドERPを導入することで、現地商習慣に合わせたシステムを構築しつつ本社とのリアルタイムな情報共有が可能になるという利点があります。

マイクロソフトが提供するDynamics 365は多言語・多通貨対応によって国内本社と海外拠点でのシステム統合を図り、かつリアルタイムな情報共有を可能にするクラウドERPの1つです。

いかがでしょうか?中小企業がERPを導入することで得られる効果は、ビジネスに多大な影響を与えます。中小企業でなぜERP導入が進んでいるかが理解できますね。

中小企業がERPを導入するデメリットはある?

何事にも長所と短所があるように、中小企業がERPを導入するデメリットもあります。ただし、ERP導入によって多大なビジネス効果を狙うのならばそれらをデメリットではなく課題として捉えて、解決の方法を探ることが大切です。

業務プロセスに適合しない場合がある

多くの中小企業が独自の商習慣を持っており、顧客に対して柔軟な対応を提供しているところが多いでしょう。これがERPの導入によって定型化され、柔軟性の高さを失ってしまう可能性があります。そのため既存業務プロセスのすべてをERPに合わせるのではなく、自社のコアコンピタンス(競合他社にはない強み)の部分に関してはERPを業務に合わせることを検討しましょう。

従業員の意識改革が伴う

ERPを導入することは如何なる企業にとっても大きな変化を伴います。そのため、従業員の多くはそうした現状の変化を嫌う傾向にあるでしょう。データベースが1つに統合されるということは、業務効率が上がるところもあれば手間も増えるところがあります。従業員の意識はそうして手間が増える部分に向きがちなので、組織的に意識改革を行ってERP導入でどれほどの効果を得られるか各従業員と共有しましょう。

中小企業にもフィットするDynamics 365

Dynamics 365は導入する企業規模に合わせて最適なプランを選べるのが特長です。ERPは大企業が導入するものではなく、中小企業こそ必要なものです。マイクロソフトが提供するDynamics 365ならビジネスパーソンが使い慣れたインターフェースで導入もスムーズですので、ERP導入の際はぜひご検討ください。

新規CTA

RECENT POST「ERP」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!
Dynamics 365 自習書シリーズ
Microsoft Dynamics 365概要

RANKING人気資料ランキング

ブログ購読のお申込み

RANKING人気記事ランキング

RANKINGパートナー資料ランキング

TOPIC トピック一覧