データ成熟度とは?デジタル時代の勝者の条件

 2020.08.04  BizApp チャンネル編集部

皆さんは「データに成熟度などあるの?」とお考でしょうか?今、ビジネスを取り巻く環境はあらゆるデータが存在しています。そして、そのデータを有効活用することが企業成長に貢献できるものと信じられています。かつては、システム上に蓄積するだけだった単なるデータは、今日では「宝の山」のように扱われているのです。BI(Business Intelligence/ビジネス・インテリジェンス)、データマイニング、AI(Artificial Intelligence/人工知能)、機械学習、IoTなどデータにまつわるテクノロジーも日進月歩で発展しています。

また、データの重要性については日本国政府も認めるところで、2018年9月に経済産業省が発表した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」ではデータ活用に遅れを取ることで、「デジタル時代の敗者になる」とまで謳われているのです。

本記事でご紹介するのは、昨今注目されているデジタルトランスフォーメーションなどの先進デジタルテクノロジー活用において重要な「データ成熟度」の考え方です。この機会にぜひ「データ成熟度」について知っておきましょう。

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データ成熟度とは何か?

データ成熟度というのは、企業にけるデータ活用の度合いを評価するためのモデルであり、英語圏では「Data Maturity」と言います。つまりデータが成熟する訳ではなく企業の成熟度合いを示しているのです。

一口にデータ活用と言っても多種多様な方法がありますし、同じような活用方法であっても企業ごとにどれくらい活用し切れているのか?は違います。

これからのデジタルビジネス時代では、DXレポートが示すようにデータ活用の有無、データ活用の深度によって勝敗が分かれる時代です。ましてや、新型コロナウイルスなど予測し得なかった事態により、ビジネスの状況は急速に変化しています。

同状況下においてデータ活用を大きく促進するには、自社のデータ成熟度をしり、段階に応じた改善活動に努めることが大切です。その上でデータ成熟度は重要な指標になるというわけです。

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データ成熟度を知るには?

では、我々は自社ビジネスにおけるデータ成熟度を知るために、どのように取り組めば良いのでしょうか?実は、データ成熟度はまだプロジェクトマネジメントにおけるPMBOKのように、世界的に標準化された指標がありません。そのため、主に次のようなツールからデータ成熟度を把握する必要があります。

1.CMMI Institute

CMMIとは「Capability Maturity Model Integration/能力成熟度モデル統合」のことで、これを運用するCMMI Instituteによって開発されたデータ成熟度モデルを「DMM(Data Management Maturity/データ管理成熟度)モデル」と呼びます。主要カテゴリを6つに区分し、企業自らデータ成熟度における長所と短所を把握できるよう設計されています。

事実上、データ成熟度モデルのうち世界で最もスタンダードとされています。DMMモデルに乾sぬるトレーニングや認定資格も用意されており、データ成熟度を評価した後もサポートが受けられることから採用する企業が増えています。

2.Deloitte(Google)

監査、税務、法務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を展開するデロイトトーマツは、Googleのサポートを受けてグローバルデータ成熟度レポート及びその診断ツールを公開しています。

小売業向けとニュースメディア向けに特化したツールがあり、小売企業向けの調査カテゴリでは「Strategic Direction and Data Foundations」「 User Experience 」「Core Sales Activities 」「Emerging Monetization Opportunities」の4種類で構成されています。

3.Data Orchard

英調査会社のData Orchardは、データ成熟度モデルを独自開発(Data maturity framework)しています。企業のデータ成熟度を評価するためのツールであり、簡易調査版と完全版があるので、どちらでも好きな方で調査可能です。

Data Orchardはデータ成熟度を5つの段階「Unaware(未認知)」「Emerging(新興)」「Learning(学習)」「Developing(開発)」「Mastering(修得)」で分類しており、さらに7つのテーマで評価しています。

データ成熟度を把握するメリット

上記のようなツールを活用してデータ成熟度を把握するメリットは何でしょうか?

メリット1. データ活用の全体を俯瞰し、改善点・問題点を抽出できる

データ成熟度モデルを使用し、自社のデータ活用実態について明らかにします。これは部分的な視覚化ではなく組織全体データのデータ活用実態を視覚化することから、現時点での改善点・問題点を抽出し、現状を知るのに役立ちます。

メリット2. 競合他社と比較して自社が立たされている状況を把握できる

データ成熟度モデルを使用した成熟度の評価は、単に組織的な改善点・問題点を抽出するためだけではありません。それと同時に、ベンチマークとしている競合他社と比較して、自社が今置かれているポジションを正確に把握できます。そうすることで客観的視点から自社の強みと弱みを把握することにつながり、現時点で取り組むべき施策が明らかになっていきます。

メリット3. データ活用を次の段階に進めるためのステップがわかる

さらに突き詰めていくと、データ活用を次の段階に進めるにあたって「今何をやるべきか?」が判明します。またその中で気づくことは、「データ活用とは必ずしも他社と競うことではない」ということです。データ活用の方法は企業が抱える課題ごとに違うため、一様の取り組みというのはありません。それぞれに最適な取り組み方があるため、他社と競争するためのツールとしてしまうと、失敗する可能性が高いのです。

いかがでしょうか?データ成熟度を把握することで企業はデータ活用において様々なメリットを享受できます。それだけでなく、本格的なデータ活用に向けて明確な指針を作ることにもつながるので、この機会にぜひデータ成熟度モデルを使用した評価を検討してみてください。

 

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