海外製ERPと国産ERPの違いとは?

 2020.07.17  BizApp チャンネル編集部

ERP導入に際し「海外製と国産、どっちが正解なのだろう?」と悩む方は多いでしょう。
十数年前のERP市場ならば海外製一択でしたし、日本では海外製ERPの導入によって思わぬトラブルに陥ったケースも多いと聞きます。

一方、現在のERP市場におけるプレイヤーを比較してみると、国産よりもやはり海外製の方が魅力的に感じることも事実です。AIやIoTなど最新の技術を実装しながらグローバルレベルでビジネスを展開していることなどに由来するのかもしれません。

その一方で国産ERPの方が国内ビジネスを理解しているような気がすることも事実です。それでは一体、どちらを選択すれば良いのでしょうか。こうした悩みを解消するべく海外製ERPと国産ERPの違いをご紹介します。

海外製ERPと国産ERPの違いとは?

海外製ERPと国産ERPの違い

それでは早速、海外製ERPと国産ERPの違いをご紹介します。

違い1.備えている機能・モジュール

1,990年代後半から2,000年代初頭にかけて起こったERPブームでは、海外製ERPの導入が中心となりました。当時の日本はバブル経済が弾けた直後ということも、業務プロセス全体を抜本的に見直すBPR(Business Process Re-engineering:ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)が流行した時でもあります。

海外ではBPRの成功を支えたIT製品としてERPが注目され導入されました。日本でもBPR実践に伴い海外のベストプラクティスを導入しようと考えた企業も多かったわけです。しかし蓋を開けていると、当時のERPは、日本の商習慣にマッチしていない機能・モジュールによってアドオン開発が膨らみ、結果的に「塩漬け状態」に陥ったケースが多発しました。

では、現在はどうでしょうか?海外製ERPと国産ERPとで備えている機能・モジュールに違いは見られるものの、「日本独自の商習慣に対応できない」というケースはほとんどありません。初期のERPの登場から20年以上が経過し、提供事業者もユーザーも知見が溜まってきているだけでなく、海外事業者においても研究開発などに相当なコストをかけてきた成果といえるのでしょう。

もちろん、標準的な機能・モジュールによって日本の商習慣の細かいところまでカバーしているのは国産ERPに軍配が上がるかもしれません。ただし日本の商習慣もグローバル化が進んでいるため海外製ERPだからといった必ずしも大量のアドオンを必要とするわけではないことを留意しておきましょう。

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違い2.対応している言語・通貨など

昨今では大企業に限らず、中堅・中小企業での海外進出が活発になっています。そうした企業の大きな課題が「グローバルでの経営情報統合」です。この課題をクリアするのに有効なのがクラウド型ERPであり、インターネット経由での情報共有が可能であり、かつ海外現地にもフィットするシステムを構築できるのが魅力です。

そこで着目したいのが、ERPが対応している言語・通貨です。

例えばベトナムへ進出するにあたり、多くの企業では現地人材を採用するケースが大半でしょう。その際に構築するシステムが日本語対応のみとかですと急に現地での敷居が上がってしまいうまく機能しなくなります。

また、通貨に関しても同様です。グローバルERPですと為替の連動などにも対応しているため、そのような敷居が無くなります。

例えば、マイクロソフトが提供するビジネスアプリケーションであるMicrosot Dynamics 365は世界126の言語に対応しており、ほぼ全ての国でローカライズ可能なのが大きな特徴です。対応している通貨も多いので、国産ERPと比較するとその数は圧倒的です。また、多くの場合、現地にはシステムインテグレータも存在しますし、日本国内においても海外展開をサポートしている企業が多いのも魅力と言えるでしょう。

違い3.海外法規への準拠

こちもら海外進出を想定した話になります。現地でのビジネスを円滑にするには、現地の法規に正しく従わなければいけません。特に会計基準に関しては各国で設けられている制度が異なりますので、準拠に苦労する部分でしょう。

この際も海外製ERPと国産ERPの違いを意識する必要があります。
海外製ERPはやはり、世界各国の法規に対応しているものが多く、標準機能を使ってシステムをローカライズできるのが特徴です。

一方、国産ERPの中では海外法規に対応している製品は少なく、かつ対応可能な海外法規についても限定的です。また、選定するにあたり国際会計基準であるIFRSに対応しているかどうかも選定に左右されるケースがあります。

違い4.出力可能な帳票類

ERPによって出力される帳票類に関しては、やはり国産ERPの方が日本の商習慣にマッチしたものを標準機能として備えている可能性が高いでしょう。

大切なことは、まず、既存の帳票類を整理して継続的に利用すべきフォーマットと刷新すべきフォーマット、不要なフォーマットを分類し、その上で導入するERPを選択することです。

また、昨今のコロナ渦においては極力ペーパーレスと言う文化が根付きつつあります。これを機に既存の帳票の意義を明確化することも重要でしょう。

違い5. 利用されている実績の大きさ

海外製ERPと国産ERPとで決定的に異なる点は、利用されている規模の大きさにあります。Microsoftが提供するDynamics NAVとDynamics 365 Business Centralは世界196の国や地域で22万社以上に導入されている実績があります。グローバル規模で考えると国産ERPの実績とは圧倒的に違います。ユーザー企業数の違いはそのままシステムの改善スピードや研究開発力に反映されるのがポイントです。

Dynamics 365は22万社とそこに属する数百数千万人のビジネスパーソンが、Microsoftに日々様々なニーズを寄せており、それによってシステムが改善されています。このため、グローバル規模で拡張性の高いシステムとして提供されるので、それが国産ERPとの大きな違いとして現れます。

海外製ERP導入はパートナー選定が重要

最後に、海外製ERPの導入を優先的に考えている方に向けて一つポイントをご紹介します。
というのは、海外製ERPはやはり機能・モジュール的に日本の商習慣にマッチしていない部分もあるため、それを保管する存在として導入パートナーが用意したテンプレートを利用することが多いことも事実です。

つまり、海外製ERP導入ではパートナー選定が非常に重要だということです。
例えばDynamics 365にしても複数の導入支援パートナーが存在し、それぞれに得意としている領域が異なります。

まずは各社の導入事例などを確認し、自社のERP導入にマッチしそうだなと感じた導入パートナーにアプローチをして、提案を受けてみましょう。

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