エンタープライズアーキテクチャー(EA)とは?メリットを解説

 2017.07.20  BizApp チャンネル編集部

エンタープライズアーキテクチャ(EA)は簡単に説明すれば、経営戦略とITを絡めた全体最適化によって、顧客ニーズをはじめとする社会環境や情報技術自体の変化に素早く対応するための構造です。EAを実践することで企業は組織全体で統一された情報、効率良く整備された業務プロセスを手に入れることができ、利益率をアップしたり、新たなビジネス価値を創出することができます。

最近では、EAという言葉を耳にすることも少なくなってきました。一時期は経営課題を解決し、急成長するための企業体質を養うために重要だと叫ばれていましたが、EAを実現するためのITコストや維持負担、全体最適化によって逆にビジネスニーズへの対応が遅れるといった懸念点から、次第に下火となっていったのです。

しかし、近年になって再びEAへの注目が集まっています。IT技術はクラウドサービスの台頭によって低コスト化が進み、中小企業でもEAを実現することが、現実味を帯びてきました。今こそ、EA戦略について改めて検討し、全体最適化による成長を迎えるときなのではないかと思います。

今回はこのEAについてより詳しく解説していきたいと思います。

EAを支える4つ要素

EAは経営戦略とITを絡めた全体最適化を実現するための知識体系であり、フレームワークでもあります。そのEAは、次のような要素によって成り立っています。

1.ビジネスアーキテクチャ(BA)政策、業務体系

業務要件の識別や業務構造の考え方を指す

2.データアーキテクチャ(DA)データ体系

情報システムで利用するデータの統合、標準化などの考え方を指す

3.アプリケーションアーキテクチャ(AA)適用処理体系

個別システムと業務要件の対応関係や、個別システム間の互換性についての考え方を指す

4.テクノロジーアーキテクチャ(TA)技術体系

技術の変化を考慮した、情報基盤で採用すべき技術標準についての考え方を示す

参考:電子行政用語集「EAとは」

基幹システムに関するお役立ち資料

BAは企業全体の組織構造や役割を定義し、その上で業務プロセスや情報の流れを整理します。DAはデータの再利用性やセキュリティ、品質といったデータに関する様々な取り決めを定義します。AAは業務プロセスにおける要求を実現するためのシステムの機能と、システム間の連携方法について定義します。TAは情報システムが将来にわたって安定した構築・運用・拡張を行っていくために必要な、IT基盤を定義します。

このように、EAは4つの要素を意識してその構造を定義していくことで、効率良く全体最適化を目指していきます。

EAを実現していくために必要なITソリューションとは

EAを実現していくための鍵として、統合されたITソリューションの導入が不可欠です。あるいは、社内システムを相互連携することで、EAを実現するためのIT基盤を整えます。ここではITソリューションを導入すると仮定して話を進めていきます。

EA実現に重要なITソリューションとは“ERP(Enterprise Resource Plannnig)”です。ERPは1990年代後半にEAと共に広がったもので、複数の業務システムを統合して提供するITソリューションです。ERPを導入することで、企業は相互連携の取れたシステム環境を整えることができます。

ERPの構成は、主に次のようなものです。

  • 会計システム
  • 顧客システム
  • 営業システム
  • 販売システム
  • 購買システム
  • 在庫システム
  • 生産システム
  • 人事システム
  • Eコマース
  • マーケティングシステム
  • ビジネスインテリジェンス

製品によっても異なりますが、ERPを導入することで企業はこうした統合環境を手に入れることができます。既存の社内システムを相互連携するよりも、ERPを導入した方が刷新コストが低く、かつ運用管理を効率良く行うことができるケースも多く、徐々に市場が伸びているITソリューションです。

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ERPはもはや大企業だけではない

今まで大企業のみが実現できるERPでしたが、最近ではクラウドERPの台頭により中堅・中小企業でもERP展開が可能になりつつあります。

中堅・中小企業がEAを実現していく上で、よくある課題がITリソースです。中堅・中小企業の中にはそもそもIT技術者を抱えていない場合も多く、抱えていてもリソースを割けないという状況も少なくありません。では、そうした企業はEAを実現することができないのでしょうか?

答えは「実現できる」です。たとえIT技術者がいなくとも、リソースを避けずとも中小企業のEAは実現します。

そのキーマンとなるのが“クラウドERP”です。クラウドERPは先ほど紹介したERPを、クラウドベースで提供するサービスです。

ERPはそもそも高額なITソリューションで、導入するだけで数千万円・数億円のコストがかかるのが通常です。その後の運用に関しても負担になることが多く、IT技術者がいなかったりリソースを割けないという企業は、高いコストを支払う必要があります。

従って、中小企業にとってERP導入は現実的な選択肢ではありませんでした。

一方クラウドERPは、その性質上、インフラの整備を必要としません。企業はクラウドERPベンダーと契約し、インターネット経由でシステムを利用することで、統合管理されたシステム環境を手にすることができます。

導入コストも、導入期間も、運用負荷もすべての抑えた状態で導入することが可能なのです。

こうしたクラウドERPの登場と普及もあり、中堅・中小企業によるEA実現が現実味を帯びてきました。これまでは大企業や中堅企業が取り組むものという認識があったEAも、現在では中堅・中小企業にとってもメリットの高いビジネス概念となっています。

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EAを実現すると何が、どう変わるのか

EAを実現するにしても、結局のところどういった効果があるのかがわからなければ、実現には踏み込めません。クラウドERPなどのITソリューションを駆使しつつ実現するEAには、どういったメリットがあるのでしょうか

EAの“全体最適化”は、業務プロセスとシステムを中心にして実現します。これまで複雑かつ分断化されていてシステムが統合され、同時に業務プロセスも見直されます。これにより、一部だけでなく組織全体の業務効率がアップするというメリットが期待できます。

特定の業務システムは特定の領域にしか効果がありませんが、EAを実現することで組織全体の業務にそのメリットを適用できるのです。

また、業務システムを統合することで情報の一元管理が可能になり、経営スピードを高めることもできます。特にビジネスインテリジェンスを搭載しているクラウドERPならば、情報の一元管理から分析を迅速に行うことができるでしょう。

まとめ

今後EAの注目度は徐々に高まっていくはずです。クラウドERPの登場・普及により、中小企業でのEA実現も具体性を増してきました。また、現在は経営鈍化といった、経営に関する重大課題が多数あるので、それらを解決するためにもEAならびにクラウドERPが有効です。現状課題を解決し、日々激動するビジネスニーズに対応するためにも、ぜひEAの実現を検討してみてください。

クラウドERPなら、迅速かつ低コストでのEA実現が可能です。

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