製造業のERPを変革するMicrosoft Dynamics 365

 2019.04.02  BizApp チャンネル編集部

多くの製造業にとって、デジタルトランスフォーメーションは重要な取り組みの1つです。しかし、どのような目標をもって、どのようなところから始めればよいのか、悩んでいる担当者や経営者も少なくないでしょう。今回は製造業の方々に焦点を絞り、マイクロソフトが提供するERP Microsoft Dynamics 365についてご紹介します。

クラウドで実現するデジタルトランスフォーメーション

マイクロソフトでは、デジタルトランスフォーメーションをすべてのプロダクトやサービスが目指す“方向”と捉えています。そして、「社員にパワーを与え」「お客さまとつながり」「業務を最適化して」「製品に変革をもたらす」ことを目標とします。

これらの目標を実現するための具体的な施策として、マイクロソフトは「デジタルフィードバックループ」という技術的支援を提供します。マイクロソフトの多種多様なIT製品・ITサービスを通じて、ビジネス全体からデジタルシグナルを取得し(データ)、それらを接続・統合して(インテリジェンス)、さらに成果を拡大していく(フィードバック)というわけです。

デジタルフィードバックループ

デジタルフィードバックループを形成するインフラを検討するとき、やはり昨今はクラウドなしに語ることはできません。マイクロソフトでは、大きく分けて「Microsoft 365」「Microsoft Dynamics 365」「Microsoft Azure」という3つのクラウドサービスを提供しています。

Microsoft 365は、Windows 10やOffice 365、Enterprise Mobility + Securityを組み合わせたもので、従業員が直接利用する環境を提供するものです。Dynamics 365は、さまざまな業種・業態に合わせて、業務を支援する機能を提供します。そしてそれらを支えるのが、クラウド基盤たるAzureです。AIや機械学習、IoT、アナリティクス、データベースなどの重要な技術を提供します。

「Microsoft 365やDynamics 365がAzure上で形成されているというのは重要なポイントで、2つのサービスからAzureの機能を活用できるという意味です。つまり、ERPとIoTを組み合わせたり、CRMとAIを組み合わせたりして、よりインテリジェントな仕組みを作ることもできるということです」と、日本マイクロソフト Dynamics ビジネス本部 部長 斎藤広一氏は説明します。

Dynamics 365が製造業のITを進化に導く

製造業ITの中でも中核を担うのがERPおよびCRMです。複雑なサプライチェーンとビジネスフローを正しく機能させるためには、統合的な管理が必要です。

基幹システムに関するお役立ち資料

Dynamics 365は、ERPとCRMの機能を統合的に提供するクラウドサービスです。その特長は、「モダン」「統一」「インテリジェンス」「適応力」ということばで示すことができます。

モダンとは、モバイルデバイスやソーシャルネットワークなどはもちろん、製造業で特に注目されている複合現実(MR)のような最新の技術も取り込める点を示しています。さまざまな機能をモジュールとして個別に導入できるというのもポイントです。

統一性の高さも、マイクロソフトソリューションの強みです。Dynamics 365は、Office 365から効率的に利用でき、ビジネスSNS「LinkedIn」で人と人とのつながりを強化し、またさまざまなパートナーソリューションと容易に連携することが可能です。

Azureの機能を活用することで、インテリジェンス(考察→分析→対応)を実現できることは、すでに述べたとおりです。

そしてさらに、「PowerBI」や「PowerApps」「Microsoft Flow」を活用することで、よりさまざまなニーズに適合するための機能を拡張・作成することが可能です。

「Microsoft Dynamics 365は、フィールドサービスやプロジェクトサービスオートメーション、タレント(マネジメント)などを含む8つのモジュールでERPとCRMの統合環境を実現するサービスです。多言語・多通貨に対応し、各国法令にも準拠することが可能です。開発オプションも豊富で、完成されたパートナーソリューションも充実しています。オンプレミスシステムとして構築することもでき、幅広いニーズに応えることのできるサービスです」(斎藤氏)

Microsoft Dynamics 365

こうした柔軟性を実現する技術の1つが「Common Data Service」です。ビジネスロジックやセキュリティ、統合機能が組み込まれた標準化済みのデータモデルであり、個別のニーズに合わせてアプリやサービスの枠を超えて、統合を図ることができます。すでに200以上のクラウドサービスやファイル、データベース、Web APIなどと接続可能なデータコネクタが用意されています。

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クラウド型ERPのメリットを正しく理解する

クラウド型ERPに対して、柔軟性や制御性について懐疑的な思いを持つ読者もいることでしょう。しかし、冷静にオンプレミス型ERPと比較すると、さまざまなメリットがあることがわかります。

JFEシステムズ ソリューション営業部 シニアマネージャーの松本涼司氏によると、この20年の間ERPは大きく変化することなく、明確な進化と呼べるようなものはなかったそうです。同氏は、「組織ごとの固有の要件に縛られており、コスト削減とリスク回避の意味で拡張性に限界があったため」と分析しています。

クラウド型ERPは、ベンダーが最新の技術・機能を開発し、“勝手に”アップデートしてくれます。もちろん注意は必要ですが、必要なときに必要な先端技術を活用できるというのは、これまでのERPになかった大きなメリットです。

松本氏は、このほかにもオンプレミス型とSaaS(クラウド)型の比較し、9つのポイントとしてまとめています。もちろんクラウドだからすべてがよいというわけではなく、自社の要件に合わせて最適なものを選ぶべきです。とは言え、クラウド型ERPによってさまざまな課題が解決できるという点はまちがいないでしょう。

文書名 -S2_導入時のポイント①~SaaS化における利便性と注意点_ページ_1

文書名 -S2_導入時のポイント①~SaaS化における利便性と注意点_ページ_2

特に注目したいのがコストです。ソフトウェアライセンスのみを見れば、“大きなコスト削減は見込めない”と勘違いするかもしれません。しかし、これは氷山の一角にすぎず、オンプレミス型の総コストは非常に大きいということがわかります。クラウド型はシンプルで、特に運用面で大きなメリットがあるのです。

文書名 -S2_導入時のポイント①~SaaS化における利便性と注意点-2「クラウド型ERPを導入する際には、いくつか考慮すべき点があります。特に懸念されるのは、カスタマイズの難易度とリスクです。コア部分は標準のまま利用しつつ、検証済みのアドオンを組み合わせることで、工数とリスクを低減しつつ、幅広いニーズへ対応することが可能です」(松本氏)

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