ERPグローバル展開における失敗例と対策

 2021.04.23  BizApp チャンネル編集部

事業をグローバルに展開する企業にとって、現地法人との情報共有は最も優先すべき経営課題といえるでしょう。そこで重要となるのが、企業の基幹情報を一元管理するERPシステムです。本記事では、ERPシステムのグローバル展開における失敗例や課題について解説するとともに、具体的な対策や導入支援サービスなどを紹介します。

ERPグローバル展開における失敗例と対策

ERPグローバル展開時の課題とは

グローバル企業にとって、海外拠点との円滑な情報共有は非常に重要な課題です。海外の現地法人の経営データをリアルタイムで把握できなければ、意思決定の遅れを招きます。刻々と変化する現代市場において、経営判断の遅れは致命的な損失につながりかねません。海外市場に進出している企業にとって、ERPシステムのグローバル化は喫緊の経営課題といえます。

情報はヒト・モノ・カネに次ぐ第4のリソースといわれ、企業経営において非常に重要度の高い経営資源です。そのため、海外拠点の財務会計管理や人事管理、サプライチェーン管理などを統括するERPシステムは必須のソリューションといえます。しかし、ERPシステムのグローバル展開を成功させるためには、さまざまな課題が存在します。ここからは、ERPシステムのグローバル展開における失敗例や課題について見ていきましょう。

導入ベンダーが国内ベンダーのように動いてくれない

事業を海外展開するうえで大きな課題となるのが、言語やコミュニケーションといった文化の違いです。言語の違いはコミュニケーション不全によるトラブルを招く原因となり、業務に支障をきたします。企業経営とは顧客や取引先など、複数の関係性の上に成り立っており、現地の人々や企業との良好な関係構築は非常に重要な課題です。海外のキーパーソンとのネットワーク構築が、ERPの導入プロジェクト成功の鍵といえます。

ERPシステムを導入する場合、現地のベンダーに依頼するケースが多いでしょう。しかし、言語や文化の違いが障壁となって納期が遅れたり、コストが膨らんだりと、導入プロジェクトが想定通りに進まないといったケースが多々あります。また、サービス品質の高い国内ベンダーのような手厚いサポートを受けられるとは限りません。ERPは企業の根幹を支える基幹情報を管理する重要なシステムであり、トラブル発生時には迅速かつ正確な対応が不可欠です。そのため、導入後もサポートを提供してくれる信頼できるベンダーを見つける必要があります。

グローバルテンプレートが効果を発揮しない

ERPシステムの主な役割は、企業の基幹情報を統括的に管理し、経営の合理化を図ることです。経営資源を一元管理することは組織全体の連携性を高め、業務効率の改善と労働生産性の向上に寄与します。そして、ERPシステムの恩恵を最大限に享受するためには、自社の業務プロセスとの融合が欠かせません。そのため、ERPシステムの導入時に、業務の流れを明確化する「業務要件」を定義したテンプレートを作成するのが一般的です。これにより、拠点が異なってもグループ全社で同様の業務プロセスを踏襲できます。

しかし、このようなテンプレートは基本的に国内のグループ会社に向けて作成されたものであり、海外の現地法人には適応できないケースが少なくありません。同じグループ会社だとしても、言語や文化の違いといったさまざまな事情から、海外の現地法人独自の業務要件を作成するケースがあるのです。そのため、ERPシステムの運用効果を十分に発揮できないといった事例も数多くあります。ERPシステムを導入する際は、機能を拡張するアドオン開発をなるべく控え、標準機能のみでグループ会社共通の業務要件を定義することが大事です。

プロジェクトガバナンスが確立していない

プロジェクトを成功に導くためには、プロジェクトマネージャーによる統率が欠かせません。人材管理や予算管理、品質管理など、マネージャーが全体の進捗状況をまとめるからこそプロジェクトは円滑に進みます。ところが、ERPシステムのグローバル展開では、国内法人と海外の現地法人とのやりとりが増え、権限や責任の所在が曖昧になるという事例が少なくありません。

また、国によってスケジュール順守における意識格差も相まって、プロジェクト管理がうまく機能しないことも起こり得ます。プロジェクトを成功に導くためにも、ガバナンスの確立はなくてはならない必須要素です。グローバル規模のプロジェクトを成功させるためには、権限と責任の明確化、そして文化的側面を考慮した計画とノウハウが求められます。

クラウドで提供機能を使いきれず継続的システム改善が実現しない

近年、ERPのシステム環境はオンプレミス型からクラウド型へと移行しつつあります。クラウド型は運用にサーバーやネットワーク機器を必要とせず、同時にそれらの機器を管理する施設や保守業務なども不要になるため、大幅なコスト削減に貢献します。また、定期的に実施されるアップデートによって、常に最新バージョンのシステムを利用できるのも大きなメリットです。

しかし、アップデートによって不具合が生じるケースもあるため、システム管理部門は常に最新情報にアンテナを張り、対応できる知識と経験、そして高いスキルが求められます。こうしたITやテクノロジーに関する最新機能は欧米圏でリリースされるため、英語力に長けた人材でなくてはアップデート機能の有効活用が困難です。海外の現地法人にクラウド型のERPシステムを導入したものの、言語の壁に阻まれて機能を活かしきれないという企業も少なくありません。

テクトラのMicrosoft Dynamics海外導入サービスがおすすめ

近年、産業や経済の発展に伴い、市場競争性は激化の一途を辿っています。このような社会背景のなかで企業がイノベーションを創出するためには、基幹情報を一元管理するERPシステムの効率的運用が欠かせません。そこでおすすめしたいのが、テクトラ社が提供する「Microsoft Dynamics海外導入サービス」です。20年以上にわたってERPシステムの導入を支援してきた幅広い経験と知識をもとに、製品知識を有したコンサルタントがMicrosoft Dynamicsの導入をサポートします。

グローバルでの高い導入実績を保有

テクトラ社は2001年にMBOと企業買収を経て設立された企業です。Microsoft Dynamicsの専業コンサルティング会社として、さまざまな企業のERPシステム導入をサポートしてきた実績を誇ります。国内だけでなく海外にも幅広いネットワークをもち、北米やヨーロッパ、アジア全域において、ERPシステムの導入支援体制を構築しています。

120ヶ国以上でオフィス用品を販売するスウェーデンの「Esselte社」におけるMicrosoft Dynamics AXグローバルロールアウトを支援したのもテクトラ社です。グローバルロールアウトとは、世界各地にグループ会社をもつ企業が、グループ全体の共通システムを構築するアプローチを指します。テクトラ社の支援のもとでMicrosoft Dynamicsを導入することで、Esselte社はグローバル標準での組織運営を実現するに至ったのです。

ERP導入プラス新事業DX支援に強み

近年、多くの業界においてDXの実現は焦眉の急を要する経営課題です。DXとは、最先端のデジタル技術を活用してビジネスモデルそのものに変革を起こし、市場における競争優位性を確立することです。企業の根幹を支えるERPシステムの最適化は、DX実現における最重要課題といえるでしょう。

市場の競争性が激化の一途を辿るなか、企業が新たな市場価値を創出するためには、古い経営体制を脱却せねばなりません。テクトラ社は企業規模や経営戦略に応じて必要な機能拡張や追加を行い、ERPの本来の目的である業務の標準化を支援します。テクトラ社のサービスはDX推進の基盤となるERPシステムを最適化し、イノベーションの創出へと至る一助となるでしょう。

まとめ

ERPシステムのグローバル展開には言語や文化の違いなど、さまざまな課題が存在します。しかし、ERPシステムの最適化は現代の企業経営において優先すべき経営課題のひとつです。豊富な実績を誇るテクトラ社のMicrosoft Dynamics海外導入サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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