グローバル対応の基幹ERPシステムとは?

 2020.09.30  BizApp チャンネル編集部

新型コロナウイルス(COVIDー19)は瞬く間にパンデミックを起こし、それまでの常識をことごとく破壊しました。ビジネスへの影響も、いまだ計り知れないものがあります。埼玉県産業振興公社が実施した調査によると、貿易や海外進出など海外ビジネスを展開している企業のうち86.1%が「過去3ヶ月にマイナス影響が出ている」としています。

一方で、海外展開の今後の意向については56.6%の企業が「海外ビジネスを拡大したい」と回答し、高い意欲を示しています。新型コロナウイルスによるニューノーマルこそ新しいビジネスチャンスと捉えている企業が多いのかもしれません。

海外ビジネス展開で欠かせないのが、国内本社と海外現地法人を結ぶシステムであり、特に海外現地法人の経営状況をリアルタイムに可視化する環境が欠かせません。それを実現するのがグローバル対応のERPシステムです。本稿では、グローバル対応のERPシステムとは何なのか?これを中心にお話します。

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新型コロナウイルスによる海外ビジネスへの影響について

海外ビジネスで発生しがちな課題

海外ビジネスを展開するにあたり、企業は様々な課題に直面します。まずはその課題と一般的な対応策を整理していきましょう。

海外ビジネスの課題

  • 世界規模でのリアルタイムな情報共有が難しい
  • 拠点独自の管理、システム運用で非効率がまかり通っている
  • 低コストかつ短期間で無駄のない海外進出がしたい
  • 現地の法規制、会計制度、税務報告書、言語、通貨へ対応しなければならない
  • 拠点のコンプライアンス問題を本社が把握できない
  • 事業・拠点拡大に合わせて拡張可能なシステムが必要
  • 海外拠点を含めたグループ全体の販売状況を可視化したい
  • 複数通貨をまたいだ決算処理を高速にしたい
  • 顧客サポートを世界規模で管理し、顧客満足度を向上したい
  • 情報システム管理者の採用ができない

参考記事:ERPの海外展開における課題と対応策

日本向けランゲージ&ローカライゼーション・パック
Dynamics 365 Business Central 業務要件をいかに標準機能に落とし込むか

海外ビジネスでは国それぞれの法律や規制などがあり国内の商習慣を流用することは難しくリスクもあります。システムにおいても同様で、国内で運用している基幹システムをそのまま現地に適用できる可能性は低いでしょう。言語の違い、通貨の違い、税制など法律的な違い、商習慣の違い、規制の違いなどあらゆる面を意識しなければなりません。これらの課題に対する一般的な対応策が次のようなものです。

一般的な対応策

  • 各社ごとに個別のコードと共通コードのマッピングがあれば、変換後にデータを集計することは可能ですが、開発コストやマスタ管理にかかる手間を考慮するとグループ全体で同一コードを管理することが合理的だと言えます。
  • 海外子会社を含めた連結決算において、グループ間における計上ルールを統一しておくことが大切です。たとえば売上や原価について発生主義を採用するか現実主義を採用するかによって、その結果は大きく異なります。
  • グループ全体で統一された経営指標や会議資料があれば、新しいマネージャーが赴任した際も海外子会社の経営状況を瞬時に把握することができ、業務の標準化によって現地との意思疎通が図りやすくなります。

グローバル対応のERPシステムとは何か?

海外ビジネスで発生する諸々の課題に対し、有効策とも言えるのがグローバル対応のERPシステムを導入することです。ERPシステムといえば複数の基幹システムを統合し、データ連携と全社的な業務最適化が可能なシステムですが、従来のERPシステムとグローバル対応とでは何が違うのでしょうか?

まず、グローバル対応のERPシステムには従来のERPシステムに含まれている機能とメリットに加え、複数の国で事業展開する企業にとって欠かせない機能を含みます。それが複数の言語と通貨の取り扱い、そして異なる国や地域にまたがる税制、為替への対応です。

海外ビジネスを展開している日本企業の理想は、海外現地法人が国内本社と同等のERPシステムを構築し、コード統一などが自然と取れた状況をビジネスを営むことです。そうすればグループ全体を通じて経営状況をリアルタイムに確認するためのビューを獲得でき、海外ビジネス展開を一層スピーディなものにできます。

そのためにはまず、ERPシステムが現地の言語とそこで使用される通貨に対応していなければなりません。現実的に考えると、国内企業が既存で運用しているERP(開発されたオンプレミスシステム)や国産ERPを海外現地支社に当てはめるのは不可能です。ロールモデルを作成して現地にマッチしたように開発を加えるとしても、開発コストは膨大になり、安定した運用までに時間がかかります。

さらに現地の税制をも考慮しなければいけないので、国産ERPベンダーにとってはチャレンジと言えます。

こうしたグローバル対応のERPシステムの要件をクリアしているのが、マイクロソフトが提供しているクラウドERPのMicrosoft Dynamics 365(以下Dynamics 365)です。

Dynamics 365が生み出す海外ビジネスの最適化

Dynamics 365は統合型のビジネスアプリケーションであり、企業にとって必要なシステムを取捨選択しながら最適なシステム環境を構築し、かつカスタマイズや他システムとの連携によってあらゆる要件を満たすことができます。以下の項目が、Dynamics 365を海外ビジネスで活用する主なメリットです。

<Dynamics 365のメリット>

  • 標準化された指標とベンチマークを使用してグローバルな運用モデルを作成し、管理
  • 手動のプロセスを排除することにより、従業員はビジネスを成長させることに専念
  • ベストプラクティスを維持することで、合理化されたグローバルな標準化を実現し、ビジネスを最高の効率で運営し続ける
  • すべての場所および地域のコンプライアンス要件を追跡および監視することにより、リスクを軽減
  • 可視性を向上させ、ボトルネックを解消することで、これまでになくシームレスな運用を実現
  • 予算管理の改善、重複の除外、グローバル インフラストラクチャの運用コストの最小化を実現

国内企業において既存の基幹システムを排除できないほどに業務プロセスとの依存性が高まっているという状況では、海外現地法人向けにはDynamics 365を導入し、それを既存の基幹システムと連携する「2層ERP」構成にすることも可能です。

海外ビジネス展開に際し、グローバル対応のERPシステムを検討されている場合はぜひDynamics 365をご検討ください。

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