RPA/ワークフロー

RPAの作り方とシナリオの構築について簡単にポイントを解説

RPAは、ロボティックプロセスオートメーションの略称であり、PCを操作する人間の動きを自動化するツールです。

自動でRPAが動作する手順をシナリオといい、その開発には2種類の手法があります。それは、簡易なドラッグドロップによる手順の設定である簡易開発と、プログラミングによる開発です。

これらの開発手法を中心にシナリオの開発について解説し、簡易開発でどなたにもシナリオ開発がしやすいおすすめのRPAツールについても紹介します。

RPAの作り方とシナリオの構築について簡単にポイントを解説

Microsoft Dynamics 365概要

RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション) の略称であり、人間によるPCのデスクトップでの操作を自動化するツールです。PCを利用する業務を自動化できるため、労務問題を解決できる可能性があり、多くの企業で導入が進んでいます。そこでこの記事ではRPAとは何かについて、さらに詳しく紹介します。

RPAとはロボットによる業務自動化のこと

RPAの技術的な要素であるロボティック技術は、工場のロボットであるファクトリーオートメーションにも使われており、業務を自動化する仕組みの本質的な要素を構成しています。あらかじめ設定した手順を自動で繰り返すことができるようにする技術がこのロボティック技術です。

オフィスのロボットであるRPAは、仮想知的労働者(デジタルレーバー)をPCやサーバーにインストールするか、クラウドサービスとして利用できるようにすることで、業務の自動化を可能にします。

単純作業の繰り返しに強い特徴がありますが、最近ではAIや機械学習との組み合わせにより、より高度な作業まで自動化できるようになりました。

RPAの特徴

RPAは、作業を自動化するため、業務を大幅に効率化できます。また、繰り返される作業を同じように正確に行うことができるため、RPAが通用する業務においては、正確性が上がり、人為的なミスを減らすことができます。しかも、人間と違い、24時間365日動作させることも可能です。

RPAの利用により、大幅に業務の効率を上げ、作業時間の減少、また残業代の削減・ミスによる機会費用の低減などのコストカットを図ることができるのが大きなメリットです。

さらに、ストレスのかかる単純な入力作業が減り、人間がよりクリエイティブな作業に取り組めるようにシフトすることもできます。

日本では少子高齢化が進み、働き手が少なくなっていることから人手不足に苦しむ企業も少なくありません。結果として生じる長時間労働や、作業効率の悪さが労働環境を悪くしてしまいます。しかし、RPAを上手に使うことができれば、さまざまな労務問題を解決できる可能性があるでしょう。

RPAの開発方法

RPAの開発は、主にシナリオ作成のことを指します。シナリオとはRPAが自動で動く手順であり、あらかじめ設定したシナリオに沿ってRPAは繰り返し同じ作業を正確に行うことが可能です。シナリオ作成には、簡易な開発手法と、プログラミングを使用した開発手法の2種類があります。

RPAの開発は主に2種類

RPAはパソコンを使った多くのルーティンワークを自動化しますが、自動化する業務によりシナリオの作り方が異なっています。

作り方は2種類あり、簡易型と開発型があり、RPAの種類によっては、簡易型・開発型、その双方が使えるものに分かれています。

簡易型は、プログラミングの技術がなくてもRPAを作成でき、多くはドラッグアンドドロップといった簡単なPCの操作を行えるのであれば、作成できます。

これに対して、開発型は複雑な操作が必要な場合であり、ツールの種類によってプログラミングを使った開発型のシナリオ作成が必要となるでしょう。

簡易型ツールで開発する

シナリオ開発を簡易な作り方で行うことができる「簡易型ツール」は、クラウド型RPAツールに多く見受けられます。誰にでも操作しやすいUI(ユーザーインターフェース)を持ち、簡単なドラッグアンドドロップのようなカーソルの動きのみでRPAのシナリオを開発できます。

最大の特徴は、プログラミングなしでシナリオ作成できるので、プログラミングの知識がなくてもシナリオ作成を始められることでしょう。最近の簡易型ツールでは、より簡単な作り方で設定できる動作も幅広くなっています。

開発型ツールで開発する

デフォルトで設定されていない動作をRPAに要求する場合は、プログラミングが必要となる「開発型ツール」の方がより自由に手順を作成できます。

開発型のツールでも、その多くによりデフォルト動作にある機能を組み合わせると、ドラッグアンドドロップによって作業手順=シナリオの作成が可能です。しかし、デフォルト動作にはない操作の場合、プログラミングで作成することになります。

開発型のツールでRPAを作成する場合には、プログラミング言語は、主にVBScript、VB.NET、Python、GAS(Google App Script)C#を用います。

RPAのシナリオの作り方

RPAのシナリオの作り方を具体的にどのように進めるのか、進め方のコツについて以下で簡単に解説します。

RPAで自動化させたい業務を書き出す

まず、RPAで自動化させたい業務を書き出して整理することからシナリオ開発を始めます。シナリオは作業手順であり、何度も繰り返し行う業務の手順のことです。RPAは繰り返される単純作業の効率化に強みを発揮しますので、こうした作業に当てはまるか、検討を行います。

繰り返し行われる単純作業でないとRPAは動作しにくく、効率化の効果も半減してしまいます。そこで、常に発生するような単純作業とはいえない場合は他のツールで代替できないか検討することが必要です。

次に、シナリオ開発は、当初はシンプルに始めることが重要です。シナリオは長くなればなるほど、RPAを動作させる難易度も上がります。思った通りに動いてくれない、といった最も発生しがちなRPAツールの問題は、シンプルなシナリオであれば起こりにくいものです。

そこで、導入時にはA手順~B手順を自動で行わせ、不具合がないことが確認できれば次のシナリオにつなげる、といった具合でテスト・検証を並行して行いながらシナリオ作成を進めます。慣れてくると、どのような動作であればスムースに自動化を進められるのか、コツがわかってくるものです。

自動化させたい業務の整理を最初に行い、簡単なシナリオで動かしてみることからシナリオの作成を始めてみましょう。

RPAおすすめツールPower Automate

定型的な作業を手早く自動化したい場合、おすすめなのがプログラミングなしですぐにシナリオを作成できるPower Automateです。

Power Automateは、Microsoftから発売されているプログラミング不要の簡易型RPAツールで、タスクの自動化と繰り返し作業の自動化を支援します。

Windows および Web アプリケーションで繰り返し発生するタスクを自動化でき、簡単・シンプルな動作でプログラミング知識がなくても、すぐにRPAの自動化手順を作成できます。

また、ワード・Excelなど、どこのオフィスで使われているアプリケーションとも互換性があり、利用台数が増えると課題となりがちなRPA管理も簡単に一括管理が可能です 。

導入実績も多数あり、導入企業の生産性が上がっているため、信頼性の高いツールです。Microsoft365を利用している場合は、追加費用なしで利用できます。初めてRPAを使うならPower Automateから始めてみることをおすすめします。

まとめ

RPAはシナリオという手順に沿ってPCでの作業を自動化できるツールですので、大幅に業務の効率化を図ることができ、長時間労働の改善をはじめとする労働環境の改善等、さまざまな企業の労務問題を解決できる可能性があります。

プログラミング知識が不要で、どなたにも使いやすい簡易型のRPAツールでは、導入から短期間でRPAを企業の戦力として利用ができます。中でもMicrosoft Power Automateは多くの企業で導入実績があり、おすすめのRPAツールです。

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