経理業務でよく利用するアプリをローコードで開発するには? Power Appsの活用方法と合わせて解説

 2021.07.30  BizApp チャンネル編集部

経理業務は企業にとって欠かせない業務です。しかし経理に時間と労力をかければ、企業の生産性が向上するというわけではありません。むしろ経理という業務自体を、なるべく時短、効率化することが、生産性向上に重要と言えるでしょう。

既存の経理ツールとあわせて、自社用の経理アプリ開発も検討すると効果的です。企業によっては経理業務に特殊性があり、既存のパッケージでは対応しにくいという場合があるからです。そこで本記事では、Power Appsを用いたローコード開発について紹介します。

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Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

ローコード開発とは?

通常、アプリを開発する際には文字や数字などのコードを入力する必要があるため、専門的な知識がない場合、初心者にとって難しいと言えるでしょう。
しかし、昨今では専門的なプログラミング知識がなくてもアプリを開発できる、ローコード開発が注目されています。
ローコード開発とは、コードの入力を最低限に抑え、短時間でシステム開発を行う手法のことを指します。

従来のシステム開発手順は、クライアントへヒアリングを実施したうえで、要件定義やプログラミングを行い、最後にクライアントの要望通りに動作するかテストを行い、問題なければリリースといった流れで行っていました。

ローコード開発を行うことで、※GUI(Graphical User Interface)を使用し、画面上に表示される部品を組み合わせることで作業工程を短縮することができます。
※GUIとはUI(ユーザーインターフェース)の一つ。画像や図形を多く活用し、直感的に操作できるような仕組みとなっているものを指す。

また、IT技術は常に進化しているので、従来の開発手法で行うのであれば開発者は相応の知識を身につける必要があるでしょう。システム開発者の知識だけでなく、経験やノウハウが必要となってきますので、属人化の恐れが高い分野でもあります。その点、ローコード開発では、専門的な知識を要することもなく、システム開発が可能ですので属人化を防ぐことができるでしょう。

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会計・経理は今やアプリの時代? 人気のツールに見る特徴

特に最近では経理・会計にまつわるアプリやツールが多数リリースされており、PCはもちろんスマートフォンを利用した業務処理も可能になりつつあります。具体的な会計・経理アプリとしては、会計freeeやマネーフォワードが挙げられます。

会計freeeはわからない方にも比較的扱いやすいツールとなっています。ガイド付きで操作できますので、簿記の知識が乏しい方にとっても優しいツールだと言えます。初期費用は一律で無料で最初の会計・経理アプリとして利便性が高いでしょう。

マネーフォワードも会計freeeと類似する会計・経理アプリですが、操作画面などの違いでfreeeとどちらがよいかの好みは分かれます。マネーフォワードも初期費用無料です。

ほかにも会計・経理アプリは複数あるので、最初にどのツールを選択すべきか迷うかもしれません。しかし人気の会計・経理アプリは大半が初期費用ゼロで導入できるので、迷ったらすべて使ってみることをおすすめします。

人気の会計・経理アプリはどれも必要機能を備えているので、あとは細かい操作感などの好みになるでしょう。基本的にツールをインストールするわけではなく、クラウド上にあるツールにアクセスして利用する形になります。
そのため、いろいろ試した結果端末の中にツールやデータが蓄積されて重くなるといったことはありません。スマートフォンアプリの場合はアプリだけインストールすることになりますが、このアプリはあくまでもクラウド上にアクセスするための入り口のようなもので、スマートフォンアプリ自体にツールの機能やデータが入るわけではありません。PCでもスマートフォンでも気になった会計・経理アプリは気兼ねなく試してみるとよいでしょう。

自社の仕様に合わせてオリジナルのツールをローコード開発するには?

既存のアプリでも利便性は高いのですが、会社はそれぞれオリジナルの業務があります。そこで、自社の仕様に合わせてツールを最適化するのがベストです。とはいえ本格的なプログラミングはハードルが高いので、ローコードでツールを開発できるとよりよいです。

企業のローコード開発を支えるPower Appsとは

Microsoftが提供しているローコードソリューションが、Microsoft Power Appsです。Power Appsの特徴としては、アプリケーションを開発するのではなく、作成するという点が挙げられます。特別な専門知識が必要なく、Excelで使用するような関数とPower Pointで使用するような画面設計だけで、簡単にアプリケーションを作成することが可能です。Power Appsの主な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. プログラミング知識がなくてもアプリケーションを作成できる
  2. パーツを組み合わせるだけで素早く作成できる
  3. Dynamics 365など、Microsoftサービスと連携できる
  4. Microsoft Power Automateと連携することでワークフローも実装できる

ローコードというよりはノーコードに近いツールです。ローコードはプログラミング作業が少ない、ノーコードはプログラミングの作業がまったくないということですが、Power Appsではプログラミングがまったく発生しない場合もあるからです。
もちろん開発するアプリによってはプログラム作業も増えますが、あくまでローコードで製作可能と考えてよいでしょう。

経理業務をPower Appsで効率化しよう!

Power Appsを使用すれば、経理業務を効率化可能です。具体的には、以下のような内容をツールで実現できます。

  • 日常業務や決算業務で使われる各種帳票の準備
  • 推移表、対比表などのような、使用頻度の高い管理帳票の準備
  • 買掛支払、売掛入金の業務の簡略化
  • 支払、入金条件の管理
  • 支払、入金予定管理帳票の充実
  • 支払、請求締め処理対応
  • 複数パターンの入金消込み
  • 個別明細単位の手動消込み
  • 支払明細、請求明細参照による相殺処理

Excelよりも自動化できる領域が多く、新規の処理であってもExcelよりは利便性が高いです。また使い方に関しても、ビジネスプロセスフローやパラメータ定義書などのドキュメントを事前に提供しているため、期間とコストを大幅に削減できます。

まとめ

経理業務に利用するアプリは、パッケージで間に合えばパッケージを、さらに必要な機能があればローコード開発を行うのがよいです。日々発生する業務であるので、業務効率化のために環境を整える選択肢は正解でしょう。

長期的に考えればツールの整備は企業の労力、時間の確保に大幅に貢献するはずなので、ぜひご検討ください。

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