ERPの選び方。最低限チェックしておきたい5つのポイント

 2019.03.19  Dynamics 365編集部

ERP(Enterprise Resource Planning)とはこれまで分断的に稼働していた基幹系システムと情報系システムを連携し、データベースを1つに統合することで情報活用を促進するためのバックオフィスを支える大規模ITソリューションです。現在ではクラウドタイプのERPが多く登場していることから、大企業だけでなく中小企業でもERPを導入する事例が増えています。ERPを導入することで企業は以下のような効果を得られるでしょう。今回はそんなERPの選定ポイントに関してご紹介致します。

ERPの効果

  • まず最初にERPの導入効果に関しておさらいです。
  • 各システムから生まれる情報を一元的に管理し、各システムで情報の受け渡しをスムーズに行える
  • そうすることでシステム転記作業など2重作業を無くして業務効率化を図れる
  • 1つの基幹系システムからあらゆる情報を参照にできるため部門ごとの業務が最適化される
  • 情報の信頼性が向上し部門ごとの情報活用が進む
  • データ分析のために情報収集をする手間が省け、BIツールが統合されていれば分析まで自動化できる
  • 経営層が欲しい情報を欲しいときに、リアルタイムに提示することができる
  • システム運用管理業務が削減されるため情報システム部門の負担が軽減され、デジタル経営戦略へとさらに注力できる

細かいところでいえば他にもたくさんのメリットがあります。しかしながら、ERPを導入するすべての企業がこうした効果を享受できるわけではありません。まず大切なのが「正しいERP選び」です。

ERPを独自に一から構築する企業は非常に少なく、多くの場合はパッケージ製品を購入するかクラウドサービスを導入するかで対応しています。その方が初期コストを抑えられますし、基本的な企業要件にも対応できるためです。そのためERPを独自に構築する利点は少なく、数あるERP製品の中から自社にとって最適なものを選ぶことになります。

本稿ではそんなERPの正しい選び方について紹介しますので、ERP検討の際にぜひ参考にしてください。

正しいERP選び

1. 既存業務にどれくらいマッチ(適合)しているか?

基幹系システムを導入する目的は既存業務をシステム化することで効率性を高めたり、今ある課題を解決することが大きな目的です。ERP導入では基幹系システムや情報系システムを連携して情報活用を促進するという目的はありますが、既存業務をシステム化するという点においては基幹系システムを単体で導入するのと変わりありません。

そこで大切なのが「ERPが既存業務にどれくらいマッチしているか?」を精査することです。独自開発でない以上、既存業務に100%マッチしたERPを導入することはほぼ不可能です。つまり一部はシステム側に業務を合わせるために、既存の業務プロセスを変更しなければいけません。

しかしそうした変更は時に大きな負担であり、企業としての強みを失くすことになるケースもあります。そこで導入検討を進めているERP各製品が、自社業務にどれくらいマッチしているかを必ず確認しましょう。

2. 追加開発やカスタマイズの必要性・容易性をハッキリさせる

既存業務の中にはどうしてもシステム側に合わせられないというものもあります。そうした業務ほど特殊な商習慣を反映したもので、企業の強みの源泉になっている部分でもあります。そうした業務プロセスをシステム化する場合ERP導入と同時に追加開発やカスタマイズが必要になります。

基幹システムに関するお役立ち資料

しかし、追加開発やカスタマイズは追加費用が発生することになりますし、追加項目が多くなるほどERPに与える影響も大きくなります。

2000年代に起こった最初のERPブームは、大企業が海外ERP製品を中心に導入したことがきかっけです。当然ながら日本企業と海外企業の商習慣はまったく違ったものなので、追加開発やカスタマイズによって初期投資が膨らんでいました。その結果起こった問題が「ERPの塩漬け状態」です。ERPの追加開発やカスタマイズが増えたことで、ベンダー側の大型アップデートに対応できずに古いバージョンを使い続けるしか手立てが無くなったのです。

今でこそ、追加開発やカスタマイズを行ってもそうした問題はある程度解消されています。しかし追加項目が増えることで初期投資はやはり膨らみますし、ERPへ与える影響も少なからず存在します。そのため追加開発やカスタマイズが必要な既存業務について慎重に整理して、優先度の高いものだけに対応することが大切です。

例えばMicrosoft ではノンコードでアプリケーションを開発できるような仕組みを提供していますので、そのような機能を活用できるERP製品を活用すると良いでしょう。

3. オンプレミスか?クラウドか?

ERPを導入するにあたって悩ましい問題の1つがオンプレミスで導入するか、クラウドで導入するかということです。近年ERP市場ではクラウドが主流になりつつありますが、企業によってはオンプレミスでの利点もあるかもしれません。

簡潔に説明するとオンプレミスはカスタマイズ性が非常に高く、複雑な要件に対応できるのが利点です。その代わり初期投資は大きくなりますし運用負担も高い傾向にあります。一方クラウドは初期投資と運用負担を大幅に軽減し、素早く導入できるのが利点です。反対に追加開発やカスタマイズが難しいということが一般的には言われています。

しかしながら、近年のクラウドERPはベンダー側の努力によって様々な機能がアップデートされており、よほど特殊な商習慣でない限りほとんどの要件に対応できるよう設計されています。マイクロソフトが提供するDynamics 365のようにアプリケーションを独自開発するための環境が整っていれば、クラウドERPでも独自要件に十分対応することができます。

4. セキュリティ機能が十分に備わっているか?

オンプレミスでもクラウドでも、近年のERP導入で最も注意していただきたいのが「セキュリティ」です。最近ではよくサイバー攻撃による情報漏えい事件のニュースを耳にしますが、ERPは組織全体の情報を一元管理するためのそのリスクが大きくなります。システムが分断されていた環境よりも、サイバー攻撃者からすればあらゆる情報にアクセスしやすくなるのです。

さらに、内部不正による情報漏えい事件等も警戒しなければならないため、ERPには高性能なセキュリティ機能が求められます。クラウドERPを導入する場合はベンダーが構築しているセキュリティ体制にも意識を向けないといけません。

クラウドERPの場合システム運用管理はすべてベンダーが担っているため、セキュリティはベンダーの体制に依存します。さらに、ベンダーによってデータセンターの運用場所が異なるため、その点にも注意が必要です。

ちなみにマイクロソフトが提供しているDynamics 365は安心の国内データセンターで運用されています。そのため海外へのデータ持ち出しが禁止されているセキュリティポリシーを持つ企業でも利用できるのがメリットの1つです。

各ERP製品が提供するセキュリティ機能を十分に確認しておきましょう。

5. 余計な機能要件を取り除く

ERPを導入するにあたって様々な機能要件を定義していくことでしょうが、その際に必要な要件を定義するばかりではなく、不要な要件を排除することも大切です。要件を盛り込むばかりでは肥大化し、本来のERPの導入目的を見失ってしまうケースもあります。そのため余計な機能要件を取り除いて、自社にベストフィットなERPを選ぶことが大切です。

Dynamics 365を検討しよう!

マイクロソフトが提供するDynamics 365はクラウドERPであり、企業が必要な基幹系システムと情報系システムをバランス良く提供しています。要件によっては特定のアプリケーションだけを導入することも可能です。さらにOffice 365、Windows 10といったマイクロソフト製品とシームレスに連携するため、高い相乗効果を得ることができます。ERP導入の際はぜひDynamics 365をご検討ください。

ERP導入ガイドブック

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