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ビジネスアプリ開発のおすすめは? アプリの種類や言語、開発方法を紹介

本記事では、業務効率化のためビジネスアプリ開発を行いたい人向けに、ビジネスアプリの種類やおすすめの言語、開発方法、開発の流れなどをまとめました。低コストでアプリ開発ができるローコードツールについてもご紹介しますので、アプリ開発で業務効率化を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ビジネスアプリ開発のおすすめは? アプリの種類や言語、開発方法を紹介

Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

ビジネスアプリケーションを選抜5個紹介

導入すると便利なビジネスアプリは数多くあります。まずは、その中でも主要なアプリを5種類ご紹介します。

顧客管理アプリ

顧客情報を管理するアプリのことで、顧客一人ひとりに合ったアプローチを実現するのに役立ちます。顧客関係管理システムを活用することで、サービス提供者と顧客との関係性をより強固なものにできます。

たとえば、名刺管理アプリも顧客管理に役立つツールの一種です。相手の名刺や肩書き、過去の取引などをデータベース化して集約することで、社員間の情報共有がしやすくなります。顧客個人や取引先に関する情報を社員間で共有できていると、商談などで顧客の検討具合を確認しながら段階に応じたアプローチを取りやすいでしょう。

顧客管理アプリを導入する理由のひとつとして、価値観の多様化があります。顧客のニーズに応えることと、業務の生産性を高めることを両立させる手段として、顧客関係管理という考え方が広まりました。そして、それを支援するITツールも多く生まれ、現在ではさまざまな企業で導入されています。

プログラミングで開発する場合は、重要な顧客情報を扱うことになるため、言語にはセキュリティ性が高いJavaを選択するのがよいでしょう。

集計、表計算アプリ

社内に蓄積したデータを集計するアプリです。利用することで、データ集計に必要な時間を短縮できます。開発する場合は、統計処理・データ分析を得意とするプログラミング言語のPythonがおすすめです。Pythonは業務アプリの開発にも適しています。

データの集計が必要とされる業務を考えてみると、経費計算・在庫管理・会計・需要予測などが挙げられます。膨大なデータの処理をアプリで自動化することにより、作業ミスが減って品質が安定し、かかる時間やコストの削減につながります。

経費計算や請求書作成のアプリを開発する場合、フォームに必要事項を入力したり、領収書をスマートフォンで撮影したりして、Excelなどの必要なファイルを出力する仕組みにすると便利です。また、需要予測アプリの場合は、POSと在庫システムのデータを自動で統合し、レポートを生成するという仕組みにすると、需要の変化や在庫の調整、インサイトの取得に役立てやすいでしょう。

Web会議アプリ

PCやスマートフォンなどのデバイスを使って、オンラインで会議やミーティングを行えるアプリです。テレワーク環境では欠かせないツールであり、ビデオ通話によるコミュニケーションの促進や画面共有、デジタル資料の活用によるペーパーレス化などが実現します。

会議アプリを新規で作成するのは難しいため、多くの場合、すでに普及しているアプリが利用されます。たとえば、よく知られているのが「Zoom」というアプリで、URLに移動するだけで会議に参加できるうえ、アカウントも不要という手軽さが人気です。ほかにも、ビジネスに必要なアプリを集約した「Teams」や、TV会議専用端末でも利用できる「Prime Meeting」などもよく利用されています。

もしアプリを作成したい場合は、WebRTCという技術を利用して開発するのがおすすめです。WebRTCが使われている代表的なアプリには、Googleの「ハングアウト」があり、ビデオ通話のほかにチャットやファイル共有など多様な機能が実装できます。

勤怠管理アプリ

勤怠管理アプリを使うと、出退勤の打刻や勤務状況を簡単に記録・集計できます。モバイル端末と連携することで、社員がどこからでも打刻できるようになるため便利です。打刻時間や労働時間の集計、大体の人件費をExcel形式などで出力できるメリットもあり、集計作業の手間を大幅に削減可能です。また、蓄積した勤怠データを分析することで、労働時間や業務プロセスの見直しも図れます。

既成の勤怠管理アプリを見ると、PC・スマートフォン・生体認証・ICカードなど豊富な打刻手段があります。会社の就業ルールに合わせた設定ができたり、給与計算機能を備えていたりするなど、多機能なものが多い印象です。

開発する場合は、PCやスマートフォンなど多くのデバイスやOSに対応する必要があります。そのためOSを問わないJavaや、モバイルアプリに適したGo言語、アプリや業務管理システムの開発に採用されるC++などがおすすめです。

スケジュール管理アプリ

スケジュール管理アプリでは、アプリ内でタスク管理を行います。タスクが完了されるまでに要した時間を記録したり、チームでタスクを共有したりできるため、業務時間の可視化や時間の使い方を見直す際に役立ちます。また、予定が近づいたら自動通知するリマインダー機能があれば、タスクのやり忘れを防止できます。アプリで管理することで、抱えているタスクの状況が明確になるため、急な予定変更があっても適切に対応しやすくなります。

開発を行う場合は、モバイルアプリと連携させるほうが使い勝手がよいため、対応OSが広いJavaや、スマホアプリ開発にも対応できるC++がおすすめです。

アプリ開発の2つの方法

ここでは、アプリ開発の主な方法を2種類ご紹介します。実際の作成手順なども簡単に触れていきますので、開発方法を選ぶときの参考材料にしてください。

プログラミング言語を使う

アプリ開発といえば、プログラミングでコードを書いて作成するイメージが一般的でしょう。よく利用される言語としては、Java/C言語/Swiftなどがあります。どの言語が適しているかは、作成したいアプリの内容によります。またiPhoneやAndroid、PCなどアプリを動作させたいデバイスによっても適する言語は変わってくるため、どんなアプリを開発したいのか、動作させるデバイスをどうするかなど、目的や仔細を明確にしてから言語を決めるようにしましょう。

開発の流れを簡単に説明します。まず以下のものを用意しましょう。

  • PC:作業は基本、PCで開発環境を整えて進めるほうが効率的です。
  • テスト用端末:実機でアプリを動かし、正常に動作するか確認するために必要です。
  • 仕様書:設計図と同じで、開発における土台や骨組みのようなものです。開発をスムーズかつ無事に終えるためには欠かせません。

これらの準備が整ったら、プログラミングでコードを記述していきます。終わったらテストと修正を繰り返したり、バグを解消したりして、完成に近づけていきます。テストが終わったら実際の環境に導入します。

プログラミング言語は覚えるのに苦労しますが、習得さえすれば作成できるアプリの自由度は高くなります。特に、ほしい機能を自由にアプリに盛り込みたい場合や、カスタマイズ性の高さを求める場合には、プログラミング言語でのアプリ作成が適しています。

作成ツールを使う

作成ツールを使ってアプリを開発する方法もあります。ツールを使う場合は、プログラミングの知識がいらないケースがほとんどです。このように、コーディングの手間がかからない開発方法を一般に「ノーコード」「ローコード」などと呼びます。

ツールにはアプリ作成のための部品やフォーマットが内蔵されているため、マウス操作などの簡単な操作で組み立てるように開発を行えます。プログラミング知識がない方でも、簡単にアプリを作成できるのがメリットです。ビジネス向けの作成ツールとしては、Microsoft社が提供する「Power Apps」などがあります。

ツールを使うと、飲食店などで利用する予約アプリやショッピングアプリ、スケジュール管理アプリなどを手軽に作成できます。ただし、ツールごとに作成できるアプリの種類が異なるため、こちらも目的を明確化してから採用するツールを選ぶとよいでしょう。

プログラミングの知識ゼロでアプリ開発なら「Power Apps」

システム・アプリ開発は、新規で始めると多くの時間とコストを要します。しかし、Microsoft社が提供するPower Appsを使えば、プログラミング知識に疎い方でも簡単にアプリを作成できるため、少ないコストで業務用アプリを導入することが可能です。ITによる業務効率化の重要性が高まっている今だからこそ、導入を検討したいツールといえます。

Power Appsは、用意されたテンプレートをマウス操作で直感的に組み合わせるだけで、アプリを構築できるのが特徴です。ローコード仕様のため、コーディングはほとんどしなくてもアプリを作成できますが、拡張性があるため必要に応じてコードを書き、機能を実装することも可能です。Power Appsは手軽さとカスタマイズ性、両方の需要に応えられる便利なツールとして、さまざまなビジネスの現場で注目されています。

まとめ

ビジネスアプリを活用することで、顧客情報の整理や活用、経費計算、勤怠管理などの業務を効率化できます。アプリの種類や処理したい内容によって適する言語が異なるため、アプリ開発の際は、事前に内容をしっかりと詰めておく必要があります。

また、Power Appsのようなローコードツールを利用する方法もあり、専門知識がなくてもアプリを開発できるため非常に便利です。基本はテンプレートを組み合わせてアプリを構築しますが、必要に応じてコードを記述すれば、機能を追加することも可能です。業務状況に合わせて柔軟にアプリを作成・改善できるため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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