アプリ開発の手法とは?開発の流れやツールについて紹介

 2022.07.20  BizApp チャンネル編集部

スマホアプリ開発を行なうためのツールは多様化しています。ローコードやノーコードと呼ばれるようなプログラミングの知識のない初心者向けのツールも登場しており、初心者でも開発できる環境が整っています。しかしプログラミング言語を扱えるほうが細かいニーズに合わせた開発がしやすいでしょう。本記事では、アプリ開発におけるトレンドや一般的な開発の流れ、さまざまな開発方法の比較について紹介します。

アプリ開発の手法とは?開発の流れやツールについて紹介

Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

アプリ開発のトレンド

はじめに、アプリ開発手法のトレンドについて紹介します。プログラミングスキルがなくとも開発できるツールや、開発工数を削減できる手法が普及しています。

ノーコード/ローコード開発がシェアを伸ばす

以前のアプリ開発はiOS向けならSwift、Android向けならJavaなどのプログラミング言語を用いて作成することが一般的でした。近年はコーディングなし、もしくはコーディングを最小限にしてアプリ開発を行なうノーコードやローコードと呼ばれる開発手法がシェアを伸ばしています。

アプリ開発の敷居が下がり、プログラミングスキルの高いエンジニアでなくとも開発ができるようになることから、導入する国内企業が増えています。IT専門調査会社IDC Japanの調査によると、2023年には新規開発されるアプリの60%がノーコードあるいはローコードで開発されると予測されています。

クロスプラットフォーム開発が一般化する

iOSやAndroidなどのスマートフォンやタブレット端末にインストールして使用するアプリをネイティブアプリと呼びます。ネイティブアプリ開発では、通常OSごとに別々のプログラミング言語や開発環境でコードを書いていました。近年は1つのコードでiOSやAndroid両方のアプリが開発できる、クロスプラットフォーム開発が一般化すると考えられています。OSごとにコーディングする必要がないため、工数削減できると期待されています。

アプリ開発の流れ

アプリ開発の一連の流れを紹介します。ITシステム開発で一般的であるウォーターフォール開発を例としています。

上流工程

・ニーズ分析
開発において最初の工程であり、顧客のニーズを読み間違えると大きな手戻りになるため特に重要です。ニーズを探るには、インターネット上の情報を収集するソーシャルリスニングや、フレームワークを用いた顧客データの分析などの手法があります。

・要件定義
開発において行なうべき業務内容を定義します。解決する課題と目標の明確化、システムの全体構成や詳細な要件の定義、予算とスケジュール、メンバーなどの定義を行ないます。その後の開発工程において想定外の事象があれば、要件を再検討することもあるでしょう。

・外部設計
要件定義に基づき、システムの基本設計をします。操作方法や画面のレイアウト、セキュリティなどの項目があります。使用するユーザーが目にする部分の仕様を決定する段階であるため、ニーズ分析の結果やクライアントの要求などと合致することを確認しなければなりません。

下流工程

・内部設計
外部設計を基にシステム内部の動作や機能を設計します。ここで検討するのは、機能のモジュール化や機能間のデータフローの設計、入出力の詳細設計などの項目です。ユーザーが目にする部分ではありませんが、外部設計の仕様を満たせるようにする必要があります。

・コーディング
内部設計を基にコーディングを行ない、実際にシステムが動くようにします。必ずしもプログラミング言語を駆使して実装するわけではなく、ノーコードやローコードツールを使えばGUIベースで実装することも可能です。

・テスト
コーディングしたシステムが正常に動作するかテストします。一般的には、モジュール単体による単体テスト、モジュール同士を結合した結合テスト、要件定義どおりに動作するか確認するシステムテストなどがあるでしょう。各種テストをクリアすればアプリのリリースに進みます。

アプリ開発方法4選

スマホアプリ開発の代表的な手法を4つ紹介します。開発手法ごとに特徴の違いがあり、メリットやデメリットを解説するので、検討中の方は参考にしてください。

1. ノーコード開発ツール

Android・iOSのスマホ向けネイティブアプリ開発に適したノーコード開発ツールであり、YappliやAdaloなどのツールがシェアを伸ばしています。

ドラッグ&ドロップのGUI操作で開発が可能となるため、コーディングが不要となり、プログラミングの知識も必須ではありません。プログラミングスキルのあるエンジニアにとっても、開発工数や費用を抑えられるメリットは大きいでしょう。一方で、おもにテンプレートを使用して開発を行なうため拡張性が低いことや、複雑な仕様にできないため大規模開発には不向きであるといったデメリットがあります。

2. ローコード開発ツール

コーディングを最小限にしてシステム開発を行なうツールであり、PowerAppやkintoneなどのツールが有名です。

ノーコードと同様にGUI操作が主となりますが、必要に応じてコードを記述してカスタマイズできるという違いがあります。すべてGUI操作のみで開発することはできず、一部はコーディングが必要になるため注意してください。次に説明するスクラッチ開発よりは拡張性が劣りますが、高スキルのエンジニアがいなくともカスタマイズしながら実装を進められます。

3. スクラッチ開発

プログラミング言語を用いて、ゼロからコーディングしてアプリを開発する方法です。例として、iOSであれば言語はSwift、開発環境はXcodeがあり、Androidであれば言語はJava、開発環境はAndroid Studioが挙げられます。Flutterなどのクロスプラットフォーム環境を用いると、1つの言語で開発を行なうことも可能です。

ツールやサービスの制約が最小限となるため、自由度の高さがメリットです。ノーコードやローコードの場合は、ツール開発元がサービスを終了してしまうリスクもありますが、スクラッチ開発の場合は心配ありません。一方で、開発を進めるにはプログラミングスキルの高い人材の確保が必要です。また開発工数やコストも大きくなることもデメリットです。

4. プラットフォーム開発

Azureなどのクラウド型プラットフォームの導入により開発の効率化が図れます。ノーコード/ローコード/スクラッチ開発は、いずれもプラットフォーム上でも対応可能です。メリットの一つとして、データセンターの高性能かつ大容量サーバーを利用できる点が挙げられます。ただ月額使用料が発生するため、開発規模に適したプランを検討する必要があるでしょう。

各開発方法の比較

1~3の開発方法におけるメリットとデメリットについて、比較すると以下のようになります。

開発方法 ノーコード開発 ローコード開発 スクラッチ開発
メリット
  • コーディング不要
  • 開発工数や費用を抑えられる
  • カスタマイズ可能
  • 制約が少なく自由度が高い
  • サービス終了の心配がない
デメリット
  • 拡張性が低い
  • 大規模開発に不向き
  • 一部はコーディングが必要
  • 拡張性は限定的
  • スキルのある人材が必要
  • 開発工数や費用が高い

なおプラットフォーム開発は、ノーコード/ローコード/スクラッチ開発のいずれとも連携でき、コストはかかるものの開発効率を向上できます。

アプリ開発を支援するPowerAppsとは

PowerAppsを使うと最小限のプログラミングで開発ができるため、開発工数を抑えながらも拡張性を持たせた開発が可能です。Microsoft社のDynamics365やOffice365を契約していれば、PowerAppsは無償で利用できるため導入がしやすく、必要なときにすぐに利用できます。Azureと連携することも可能で、機能の拡張が容易になり開発コストの削減につながるでしょう。

まとめ

スマホアプリ開発を行なうためのツールは多様化しており、コーディングなしで開発ができるローコードやノーコードと呼ばれる技術や、iOSやAndroid向けアプリを1つの言語で開発できるクロスプラットフォーム開発がシェアを伸ばしています。ノーコード/ローコード/スクラッチ開発を比較すると、ノーコードのようにコーディングが不要なツールほど拡張性は低いデメリットはありますが、開発工数を抑えられてコスト削減になるというメリットがあります。プラットフォーム開発と連携することで、コストは増えますが開発効率の向上が期待できるでしょう。

プログラミングなしで簡単にアプリ開発をしたい場合は、ローコード開発ツールのPowerAppsがおすすめです。PCにインストールせずにWebブラウザ経由で利用が可能で、iOSやAndroid毎にアプリケーションを作り直す手間がないクロスプラットフォーム開発にも対応しているため、ニーズに合った迅速なアプリ開発が実現できます。ぜひ検討してみてください。

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