Office 365のライセンスでPowerAppsはどこまで使えるのか?

 2021.07.30  BizApp チャンネル編集部

Microsoft Power Appsは、誰でも簡単にビジネスアプリを作れる便利なツールです。しかし、どうしたら使えるのか、そもそもどのようなツールなのか知らない人も案外多いのではないでしょうか。そこで本記事では、Power Appsを利用できるMicrosoftのライセンスと、その使い方について紹介していきます。

Office 365のライセンスでPowerAppsはどこまで使えるのか?

Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

Office 365でPower Appsが利用できるライセンスは3種類

「Microsoft Power Apps」は、Microsoftの提供するビジネスアプリケーション作成ツールです。Power Appsは、Microsoftが提供している以下のライセンスを持っていれば無料で利用することができます。

  • Microsoft 365 Apps for enterprise
  • Office 365 E1
  • Office 365 E3
  • Office 365 E5

上記4つのライセンスのどれかを持っていれば、Power Appsを利用できます。とりわけ、「Office 365 E1」「Office 365 E3」「Office 365 E5」の3つは、すでにライセンス契約している企業も多く、利用価値の優れたサービスであると言えるでしょう。そこで以下では、それぞれのライセンスとその概要について簡単に紹介します。

Office 365 E1

Office 365 E1は、月額870円/1ユーザー(年間契約)から利用できるライセンスです。Office 365 E1では、ユーザー1人あたり最大5台のタブレットと5台のスマートフォンに Office for mobile をインストールできるほか、OneDriveやTeamsなどのクラウドサービスも利用できます。これによってユーザーは、メール、ファイルストレージの利用と共有、Web会議、インスタントメッセージングなどの機能を使用可能です。
また、Office 365 E1には5 層のセキュリティと監視機能を搭載しているなど、データの保存に関して一定のセキュリティも期待されるでしょう。ただし、Office 365 E1では、ビジネスツールとして一般的に需要が高いWordやExcelなどのOfficeアプリをデスクトップ版で利用できません。それゆえ、もしOfficeアプリをパッケージ版で購入しているのでなければ導入する際にはご注意ください。

Office 365 E3

Office 365 E3は月額2,170円/1ユーザー(年間契約)から利用可能なライセンスです。Office 365 E3では、Office 365 E1に含まれる全機能がそのまま使えるほか、Office 365 E1で使えなかったデスクトップ版のOfficeアプリをWindws PCやMac PCなどでフル活用できるようになります。また、セキュリティ面もOffice 365 E1より強化されており、メッセージの暗号化、権利管理、メールとファイルのデータ損失防止機能などが搭載されています。

Office 365 E5

Office 365 E5は月額3,810円/1ユーザー(年間契約)から利用できるライセンスです。Office 365 E5はOffice 365 E3のさらに上位のライセンスで、デスクトップ版Officeアプリの利用をはじめ、Office 365 E1/ Office 365 E3に含まれる全機能が使えます。
Office 365 E5は、特にビジネス用途における付加価値に優れたライセンスプランで、高度なビジネスアナリティクスによってビジネスの意思決定を助ける「Power BI Pro」のほか、最大250人が同時参加可能な電話会議システム、そして、フィッシング詐欺やマルウェアなど、外部からのセキュリティリスクを強力に遮断する「Microsoft Defender for Office 365」などの機能を備えています。
さらに、「Office 365 Cloud App Security」によってセキュリティリスクを感知し、組織内で使用許可されているアプリを可視化することも可能です。これらの高度なコンプライアンス機能によって、組織内部における故意ないしは過失によるセキュリティリスクからも企業の情報資産を強力に保護できます。

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PowerAppsで実現できること

上記のように、Office 365の各ライセンスを利用することによって企業はさまざまなメリットを得られます。そして、その価値をさらに高めるのが「Microsoft Power Apps」の機能です。冒頭で述べた通り、Power Appsはビジネスアプリケーションを作成するためのツールですが、その作業においてユーザーには専門的なプログラミングスキルが必要ありません。Power Appsは、アプリに搭載したい機能パーツをドラッグアンドドロップによる直感的な操作で組み合わせたり、Excelのような関数入力をしたりするだけでビジネスアプリを作成できるのです。
Office 365ライセンスに含まれるPower Appsは、当然ながらほかのMicrosoftのツールとの相性も抜群で、Excelのデータを活用したり、「Power BI」や「Power Automate」「Power Virtual Agents」などほかの強力なツールと連携させたりすることで、さらにその効果を高めることができます。

Power Appsと開発ツールの違い

Power Appsは既存の開発ツールとどこが違うのでしょうか。まず前提として押さえたいのが、Power Appsはアプリの「開発」を実施するのではなく、専門技術を持たない人がアプリを「作成」するためのツールであるということです。

Power Appsを利用するユーザーは、プログラミングなどの専門的なITスキルや知識を持っている必要はありません。Power Appsには「在庫管理」「経費管理」「ヘルプデスク」といった豊富なテンプレート機能があるので、ユーザーは自分の利用目的に沿ったテンプレートを選ぶだけでアプリを作成することができます。その場合、ユーザーが行う作業はクリックを数回するだけで済んでしまうのです。

もちろんPower Appsでは、テンプレートを使わずにカスタマイズすることもできます。しかし、その場合も操作は簡単で、「チェックボックス」や「テキストラベル」、「ボタン」などの機能パーツをドラッグアンドドロップで配置するだけでアプリが作れるので、ユーザーはコーディングなどの難しい操作をする必要がありません。

現在は社会的にITを活用していこうとする動きが活発になっていますが、その担い手であるIT人材はどこも不足しているのが現状です。企業のIT部門は往々にして目の前の作業に手いっぱいになっており、現場の要望に丁寧に答えるだけの余力があるIT担当者はごく恵まれた企業にしかいないでしょう。
しかし、ローコードでアプリを作成できるPower Appsであれば、そのように多忙な情報システム担当者に開発依頼をする必要はなく、現場担当者レベルで必要なアプリを作成可能です。つまりPower Appsの最大の魅力とは、「現場による現場のためのアプリ作成ができること」なのです。現場レベルでのアプリ開発が可能になることで、IT担当者の負担は軽減され、企業全体にとってより重要なコア業務に専念できるようになるでしょう。この点、Power Appsは、まさに全社的なDXの推進に役立つツールと言えるのです。

まとめ

本記事では、Microsoft Power Appsを使えるMicrosoftライセンスの紹介と、Power Appsの基本的な概要について紹介しました。Power Appsは「Office 365 E1」「Office 365 E3」「Office 365 E5」のうち、いずれかのライセンスを所持していれば無料で利用できます。このPower Appsはローコードで利用可能なツールなので、ユーザーはプログラミングなどの専門スキルなしに、目的に即したアプリを作れます。現場レベルからDXを始めるために、ぜひPower Appsの導入をご検討ください。

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