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アプリ開発とは?初心者向けにアプリの種類や開発方法を紹介

アプリ開発の知識がないにもかかわらず、自社アプリの開発担当に抜てきされた場合には、まずアプリ開発に関する基本的な知識を身につけなければなりません。本記事では、アプリ開発の経験が浅い方に向けて、アプリ開発の基礎知識や自社でアプリを開発するメリット、アプリ開発の手法、大まかなフローについて解説します。

アプリ開発とは?初心者向けにアプリの種類や開発方法を紹介

Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

アプリ開発の基礎知識

アプリ開発を理解するうえで、まず押さえておくべきことは「アプリの種類」と「アプリ開発に必要なもの」です。

アプリケーションの種類

アプリケーション(アプリ)は、主に「Webアプリ」「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」の3種類に分類されます。

Webアプリは、インターネット接続時にWebブラウザ上で動作するアプリのことで、インストール不要で利用できるのが特徴です。また、同じアカウントでログインすることで会社ではPC、家ではタブレット、外出先ではスマートフォンというように端末を変えても、同じサービスを利用できるという強みがあります。

ネイティブアプリは、モバイル端末やPCにインストールして利用するアプリのことで、インターネット環境の影響を受けずに動作できるのが特徴です。さらにネイティブアプリは動作が軽く、Webアプリでは利用できないカメラやマイク、プッシュ通知、位置情報の取得など、端末に付属する機能が利用できます。

ハイブリッドアプリは、Webアプリの性質とネイティブアプリの性質をあわせ持つアプリです。ハイブリッドアプリは、Webサイトを作るのと同様の技術を用いて開発でき、ネイティブアプリのように端末に付属の機能が利用できます。

アプリ開発に必要なもの

アプリ開発には、PC、プラットフォーム、プログラミング言語が最低限必要です。ここでのプラットフォームとは、アプリの動作に必要な基盤となるもので、WindowsやMacOS、Android、iOSなどのオペレーティングシステム(OS)のことを指します。また、Webアプリを開発する場合には「サーバOS」「ミドルウェア」「データベース」から構成される「サーバ」というプラットフォームの構築も必要です。

プログラミング言語は、コンピュータに命令して処理を行わせるために使用する言語のことです。どのようなアプリを作りたいかで、使用すべきプログラミング言語が変わってきます。たとえば、Windowsアプリを作りたい場合には「Visual Basic」を使用すると、Microsoft Officeと簡単に連携できるので便利です。さらにiOSアプリやMacOSアプリを作成するのであれば「Swift」、Androidアプリを作りたい場合には、応用力が高く初心者でも扱いやすい「Java」がおすすめです。

ほかにもよく使う機能をひとつの枠組みとして、パッケージ化されたフレームワークや開発をアシストしてくれる便利なツールを活用するとより開発がしやすくなります。

自社でアプリを開発するメリット

自社でアプリを開発することによって、さまざまなメリットが得られます。ここでは代表的なメリットを2つ紹介します。

データの蓄積・分析ができる

住所・年齢・性別といった顧客の属性データに加え、購入履歴や気になる商品など顧客の購買に関するデータを収集するアプリを開発し、そのアプリを顧客に利用させることで顧客の行動データを会社で蓄積できるようになります。蓄積したデータを分析して顧客をより深く理解できれば、顧客のニーズにさらにマッチした商品やサービスの提供が可能になります。

マーケティング戦略が可能に

アプリで収集・蓄積した顧客データは、マーケティング戦略に活用できます。たとえば、アプリ利用者の購入履歴をもとに、よく購入されている商品を目玉商品にしてセールを行い、来店者数を増やすというような戦略を立てることが可能です。
また、自社のチラシやクーポンを配信したり、ポイントアップなどのお得情報をプッシュ通知したりするアプリを開発すれば、顧客とのコミュニケーションがとりやすくなり、売り上げアップにつながることが期待できます。このように自社で開発したアプリは、顧客に向けた効果的な情報発信の実現に貢献します。

アプリ開発の手法

アプリを開発するための主な手法は「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の2通りです。

ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発は、最初にどのようなアプリを制作するのか全体像を定め、しっかりとした計画を立てて、それに基づいて決められた手順を守って開発していく手法です。川の流れのように逆流することはなく、一度終わらせた工程には後戻りしません。
ウォーターフォール開発は、基本的に計画決定後に変更が起きないような、作るアプリが明確な場合に採用されることが多い手法です。

アジャイル開発

アジャイル開発は、開発途中で仕様変更が起きても構わないように、小さな単位で開発を繰り返してアプリを完成させる手法です。まず基本機能を作り、要望に応じて少しずつ機能を追加して改善します。
アジャイル開発は、将来的なアプリの全体像があいまいで、アプリに搭載する機能を状況に応じて柔軟に決めていきたい場合に採用することが多い手法です。

アプリ開発のフロー

アプリ開発は一般的に「要件定義」→「アプリの(外部・内部)設計」→「開発」→「テスト」→「リリース」という流れで行われます。ここでは、設計工程と開発工程を中心にアプリ開発のフローを解説します。

アプリの設計

アプリの開発ではまず「要件定義」を行い、開発の目的やアプリのターゲット、機能、開発にかけられる予算などをはっきりさせ、どのようなアプリを制作するのか決めておかなければなりません。特にアプリの開発目的や目標を明確化することで、開発がスムーズに進みます。実装する機能などが決まったら、アプリの設計図となる「要件定義書」を作成します。

要件定義書が完成したら、設計工程に移行します。設計工程は基本設計とも呼ばれる「外部設計」と、詳細設計とも呼ばれる「内部設計」に分けられます。
外部設計では、アプリの開発環境を決めたり、使いやすさに配慮した画面や機能を設計したりします。そして次の工程の内部設計では、外部設計の内容を効率よくプログラミングできるように細かく設計します。

アプリの開発

アプリの設計ができたら開発工程に移ります。設計工程で決まった指示を忠実に守って、プログラミング言語やフレームワークを使用し、プログラムを組みます。
開発が終わったところで、アプリに不具合がないか確認するためのテストを行います。不具合がひとつも発見できなくなるまで念入りにテストし、問題のないアプリが完成したら、晴れてリリースできます。開発したアプリを顧客に使用してもらうために、アプリストアを経由して配信する場合には、アプリストアに登録して審査を申請し、これを通過しなければなりません。

まとめ

アプリにはWebアプリ、ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリの3種類があり、アプリの開発にはパソコン、プラットフォーム、プログラミング言語などが必要です。自社でアプリ開発をすると、顧客の購買に関するデータを蓄積・分析してマーケティングに利用できるなどのメリットがあります。

Microsoft社が提供する「Power Apps」は、アプリ開発やプログラミング知識がない方でも簡単にアプリ開発ができるビジネスアプリケーション作成ツールです。まずは自社でコストを抑えつつ、シンプルなアプリを開発してみたい場合には、「Power Apps」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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