リアルタイム経営を実現するためのステップ

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 2017.08.03  Dynamics 365編集部

競争が激化し、変化の激しい現代社会においては“スピード経営”が命だと言われています。日々変化する顧客ニーズを敏感に察知して、上手く立ち回らなければ、あっという間に時代に取り残されてしまうと言えるでしょう。

皆さんの企業では、“リアルタイム経営”を実現できているでしょうか?「できていない」というのであれば、早急に手を打たなければならないかもしれません。業種や企業規模を問わず、リアルタイム経営は重要課題なのです。

今回は、このリアルタイム経営を実現するためのステップについて、紹介していきます。

“リアルタイム経営”ってなに

そもそもリアルタイム経営とは何か、というところから整理すると、単刀直入に言えば「データを基準委した経営」となります。つまり組織内にある分散しているデータを収集・加工・分析することで、意思決定を迅速にし、スピードのある経営を行っていくのです。

ただ、ベンチャー企業の中には、データ分析を行わずともスピード感のあるリアルタイム経営を実践している企業も存在します。しかしこれはある程度企業規模が小さいため、データ分析に頼らずとも感覚で舵切りができるためです。

自動車と旅客機の運転に例えると分かりやすいかと思います。自動車を運転する場合、ドライバーが確認する計器はスピードメーターくらいで、ほとんど感覚で運転しています。これは、運転している対象物が小さいため、感覚のみの運転でも支障をきたさないためです。

一方旅客機は運転する対象物が非常に大きいため、感覚だけでの運転は不可能になります。速度、高度、角度、外気など様々な計器を確認する必要があり、離陸や着陸といったリスクの高いアクションを起こす際は、計器を確認しつつ最適なタイミングを計ります。

また、熟練のパイロットほど感覚ではなく計器を重視するというので、データがいかに大切かということがわかるでしょう。

このように、大きなものを運転するときはデータがかなり重要であり、それは企業でも変わりありません。最初は感覚で経営を行ってきたベンチャー企業も、規模が大きくなるにつれデータをもとにした経営が重要になります。

一定以上の規模を持つ企業がリアルタイム経営を実現するためには、やはりデータ基準の経営がカギとなるのです。

リアルタイム経営の実態

株式会社日経BPコンサルティングが行った「データ連携に関するアンケート調査」の結果によれば、2016年度のデータ連携ツールの導入率は21.3(有効回答数)となっています。前年度から0.9ポイントの増加となっており、伸び率はあまり良いとは言えません。

引用:データ連携ツールの導入率は21.3%に続伸、 IoTの進展を背景にニーズ高まる 

データ連携ツールの導入意欲高まる

つまりデータ基準のリアルタイム経営によって、スピード化を実現している企業は、そう多くないということです。その背景としては「データ分析を行っても、経営にどうつなげたらいいかわからない」や、「データ分析基盤を整えるのにコストがかかる」といった理由が多いでしょう。

実際に企業規模別のデータ連携ツール導入率を見ると、大企業ほど導入が進んでいるという結果が出ています。

リアルタイム経営を実現するためのステップ

リアルタイム経営を実現するためには、データ分析ツールか、あるいはそれを包括したソリューションを導入しなければならないため、確かに手間とコストがかかります。しかし誤解しないでいただきたいのが、いきなり企業全体のデータを可視化する必要はないということです。

大切なのは“スモールスタート”です。

そのための第一ステップは、分析するデータを定義することにあります。例えば現状の経営課題の中でも優先度の低いものから、それを解決するための必要なデータを定義します。これはいきなりすべてのデータを可視化しないためのもので、分析するデータを一部のものに絞るのです。

第二のステップとしては、データ分析を推進する部門を設立することです。部門と言っても大それたものは必要なく、一種のプロジェクトチームという形で問題ありません。部門責任者としてはデータ分析に長けた人材を配置するのがベストですが、そうした人材がいないという企業の方が多いかと思います。

この場合は経営者自身が責任者として就任したり、情報システム部の中でもデータ分析に知見のある人を選ぶといいでしょう。

第三のステップでは必要なデータを収集するための、データ分析ツールを導入します。対象データによってはExcelでも問題ないという場合があります。しかしデータ分析を徐々に拡大したリアルタイム経営を実現することを考慮すれば、やはり早々にデータ分析ツールを導入していくのがセオリーだと言えます。

第四のステップは「PDCAサイクルを回すこと」です。必要なデータを収集する基盤が整えば、いよいよデータ分析を活用して経営課題を解決していきます。このとき、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)というサイクルを“細かく”回すことを意識して、継続した改善を目指すことが大切です。

データ分析をもとに細かい微調整を繰り返していけば、経営課題を解決することができます。

このように、データ分析をスモールスタートで始め、徐々に社内全体のデータ分析へと拡大していきます。小さく始めて大きく成長させることで、その過程でデータ分析のノウハウが身に付きますし、部門メンバーのスキルも上達します。

何よりもデータ分析による経営効果を実感できることが大きいでしょう。

分析ソリューションとしてのCRMやERP

経営判断のための顧客情報を管理するCRMと、統合されたシステム環境によって社内全体のデータ収集を可能にするERP。リアルタイム経営を実現するためには、いずれかのソリューションが必要になるときがきます。

特に顧客情報管理にいたってはExcelでの管理に限界があり、顧客情報分析でリアルタイム経営を実現したいのであれば、導入は必須です。また、データ分析が徐々に拡大していくことで如何にデータ収集を迅速化できるか、ということが大切になってきます。

従って、統合されたシステム環境を提供し、全体のデータ収集を迅速に行えるERPも、早々の段階から検討すべきソリューションです。

いずれも手間やコストはかかりますが、今は“クラウドサービス”があります。導入期間と導入コストを抑え、運用負担も軽減する。情報システムがいなかったり人材リソースが少ない企業にとって、有効な選択肢になることは間違いないでしょう。

リアルタイム経営を実現することは決して簡単ではありません。その反面、多くの企業に求められているというのも事実です。これを機に、自社がリアルタイム経営を実現するための方法を、模索してみてはいかがでしょうか。 

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