SCM 導入で企業はどのような課題を解決できるのか

 2017.05.26  Dynamics 365編集部

製造業や小売業などにおいて、事業規模が大きくなるほど複雑になるのがサプライチェーンです。サプライチェーンとは、部品や原材料などの調達から仕入れ、製造、販売、出荷に至るまでの一連の物流プロセスを一つの鎖に見立てた言葉です。

そして、このサプライチェーンを最適化するための取り組みをSCM(サプライチェーンマネジメント)と言います。

2011年の東日本大震災以降、SCMが広く認知されるようになり年々重要性が増しています。その理由は単にBCP(事業継続計画)を図るだけでなく、様々な経営課題を解決するために注目されているのです。

今回はSCM導入で解決できる課題について紹介していきたいと思います。

SCM導入で解決できる7つの課題

それではさっそくSCM導入で解決できる課題について紹介していきますが、一つ留意していただきたいのが「企業によって解決できる課題は異なる」ということです。課題の種類自体は以下に紹介するものが代表的なのですが、企業の環境によって解決できる課題は違います。

従って、SCM導入に取り組んだからといって以下の課題全てを解決できるわけではないということです。SCM導入前にはしっかりと自社課題を把握し、解決できそうな課題を把握しておきましょう。

課題1.適正在庫を保てずにキャッシュフローが悪化する

「在庫管理は経営」とはよく言ったものです、不適切な在庫管理を行い倒産に追い込まれた企業は少なくありません。在庫はいわば現金化されていないだけのキャッシュです。いつまでも在庫として管理されていると、経年劣化で商品にならなかったりトレンドの変化により売れなくなってしまう可能性があります。

従って適正在庫を保てないでいると、キャッシュフローが悪化して経営を圧迫する原因にもなるのです。

SCMを導入することで変化するのは「適正在庫を保つための情報が手に入る」ことです。適正在庫を保つためにはとにかく販売情報や仕入れ情報などの情報を明確にして需要予測まで行い、これらの情報をもとに製造なども行います。これによりSCMを妨げることなく、適正在庫を保てるようになるのです。

課題2.分断化されたサプライチェーン環境で情報資源を集約できない

本来一連のプロセスとして管理すべきサプライチェーンは、多くの企業で分断化された環境が構築されています。各業務に必要なシステムは分散され、情報を一手に集約することが難しくなっているのです。

基幹システムに関するお役立ち資料

こうしたサプライチェーンが分断化された環境では、データ分析を行うことも困難になります。というよりも、データ分析自体は行えるのですがリアルタイムな分析を行うことができません。

システムが各部門に分散されていると、システム全体からデータを集約するのに時間がかかり過ぎてしまいます。さらに集めたデータを加工・分析するとなると2週間~1ヵ月程度遅れたデータを参照にするケースがほとんどです。

「リアルタイム」が重要なデータ分析では大きな問題の一つでしょう。

SCMを導入することで変わるのは、各部門に分散されたシステムが一手に集約されるというものです。つまり、情報資源の一元的管理が行えるようになりデータ分析にかかるタイムロスを大幅に削減できるでしょう。

課題3.人的リソースを有効活用できない

人的リソースの有効活用は企業を大きく成長させます。しかし、多くの企業で無駄な業務が発生しているため、人的リソースを確保しているとは言えません。

そうしてサプライチェーン環境を構築しようとすると、何が無駄な業務でどこに人員を割くべきかが見えてきます。

こうた取り組みを行うことで人的リソースを有効的に活用していくことができます。

課題4.市場の急激な変化に対応できず経営が鈍化している

市場は常に変化の連続で、企業も如何にその変化に対応するかが経営スピードを決定します。当然、経営サイクルは早いほうがいいので「市場予測」が最も大きな課題となっています。

前述しましたがSCMを導入することで情報集約を簡単に行えるようになります。つまり、データ分析を基準に経営戦略を迅速に構築していくことができるのです。

課題5.無駄な業務が多くサプライチェーン全体のコストを上げている

サプライチェーン全体のコストを上げてしまっているのが多く発生してしまっている無駄な業務です。コストを削減するにはまずサプライチェーン全体の業務を洗い出し、無駄な業務を排除していくことが重要です。

SCMは前述したように全体の情報資源を記録できるようになっているので、無駄な業務を取り除くことができるでしょう。

課題6.複雑化したサプライチェーンで業務プロセスが増加している

企業規模が大きくなるほどサプライチェーンは複雑化していきます。またサプライチェーンが複雑化された環境かだと、業務プロセスの増加は避けられないでしょう。分断化された環境だと業務プロセスが減るどころか増えてしまい、余計なリードタイムを生んでしまいます。

結果製造や販売をスピーディに行うことができ、経営を強く支援します。

課題7.災害時にサプライチェーンが寸断されてしまうかもしれない

2011年の東日本大震災、2007年の新潟県中越沖地震以降、BCP(事業継続)に力を入れている企業が多いように思えます。特に車の製造部品を多く販売するリケンは、被災によって部品供給がストップしたため、トヨタやホンダなどを中心に工場がストップされているかもしれない。

つまり、自社にいおてもサプライヤーの供給がストップすることで製造は完全にストップします。どれほど再開の目戸が経っても長時間のストップは避けられません。

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課題を解決するSCMソリューションの選び方

ここで、上記で紹介したような課題を解決できるSCMソリューションの選び方について紹介します。

第一に行うのは自社の業務プロセスの洗い出しです。サプライチェーンが持つすべての業務を洗い出すことでSCMの導入イメージを行いやすくなります。

業務の洗い出しが完了したら各業務プロセスの無駄を確認し、解決すべき課題の優先順位を付けつつ要件定義へ落とし込んでいきます。要件定義が完了したら、あとはそれを基準に製品ピックアップを行ったりトライアルなどを実施して、自社にとって最適なSCMを導入していきます。

また、サポート体制の確認などこの他にも重要なポイントが残されています。SCM導入の選定ポイントについては「SCM選定を成功に導く鍵とは?」で詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。

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まとめ

いかがでしょうか?今回はSCMで解決できる課題について紹介しました。皆さんの企業のサプライチェーンではどのような課題を抱えているでしょうか?今回紹介した課題の中に、自社課題と同じという方も多かったのではないかと思います。

そうした課題を解決し様々なメリットを得られるのがSCMです。従って自社課題の解決にぜひSCMの取り組みを始めてみてはいかがでしょうか?SCMソリューションを導入せずにサプライチェーンの課題解決は難しいので、やはり導入が一つの手段になります。

まずは現状課題の把握と導入時のメリットを分析し、SCMへの取り組みを最高させていきましょう。

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