最新アプリ開発手法、ローコードのノーコードとは?

 2020.02.13  BizApp チャンネル編集部

アプリケーション開発の生産性と容易性が高まれば、ビジネス側に近い技術者やビジネスパーソン自身が、それぞれの要件を満たすためのアプリをどんどん開発して、日々のビジネスを加速させられます。そして、こうしたニーズに応える製品はすでに登場しています。

本記事で紹介するのは、最新のアプリケーション開発手法として定着しつつある「ローコード」と「ノーコード」です。「aPaaS(application Platform as a Service)」という分野としても知られており、これからのIT環境を大きく変えるトレンドになります。何となく知っているという方も、まったく知らないという方も、この機会に「ローコード」と「ノーコード」の魅力を知っていただきたいと思います。

最新アプリ開発手法、ローコードのノーコードとは?

ローコードとノーコードとは?

ローコードとノーコードは、どちらも類似したアプリケーション開発手法です。「コードを書かずにアプリケーションを開発する手段を提供する」という部分で共通しており、どちらもGUI(Graphical User Interface)による開発環境が整えられています。

従来、アプリを開発するためには技術者がコーディング(プログラムを作成する作業)を通じてプログラムを構築し、ビジネス要件を満たしていました。これに対して「アプリケーション開発手法がもっと簡単になれば、技術者は楽になるしビジネスパーソン自身が求めているアプリを開発することができるのでは?」という考えから生まれたのがローコードとノーコードです。

ローコードとノーコードはプロフェッショナル技術者もそうでない人も、より効率的にアプリケーションを開発した生産性を高められます。さらに、アプリが稼働するためのプラットフォームをサービスとして提供することで、開発から運用までをシームレスに繋ぎ、ビジネス要件を満たすためのスピードを高められます。

ローコードとノーコードの違い

ローコードとノーコードはどちらもGUIベースのアプリケーション開発手法を提供しますが、実際には根本的な違いがあります。

ノーコード

ノーコードのアプリケーション開発手法は、基本的な機能を搭載したアプリを開発し、課題を解決したいビジネスパーソンに最適なものです。また、1つの部署で使われる小さなアプリケーションを構築するのに適しています。問題は、「構築したアプリケーションを上手く拡張できずに、統合機能が限られている」という点です。

ノーコードは広範囲に精通するアーキテクチャを考慮していないため、ノーコードによって開発したアプリのほとんどは専門性が高く、機能が限られている傾向にあります。また、ノーコードで開発したアプリを組織全体に拡大しようとすると、以下のような問題が発生します。

  • ほとんどのノーコード開発手法は、作成したアプリのパブリッククラウドへの展開が必要で、プライベートクラウドやオンプレミスに展開する柔軟性がない
  • 個別かされた要件を満たすのには最適だが、レガシーシステムに接続してユーザー体験を向上することには重点を置いていない
  • 複数のバージョンが組織全体に点在することになり、管理されていないデータ構造やデータ品質が存在し、データガバナンスが保たれない

ローコード

一方、ローコードが持つ特徴は「拡張性の高いアーキテクチャ、再利用可能なオープンAPIを使用してアプリケーションの機能を拡張し、パブリッククラウド・プライベートクラウド・オンプレミスといった異なる環境に移行できる柔軟性があること」です。アプリ開発者はテスト・品質維持・パフォーマンス測定のためのツールを使ってアプリをコントロールしながら、ノーコード開発手法と同じような高生産性技術を組み込み、GUIベースで開発スピードを高めることができます。さらに、下記のようなメリットを持ちます。

  • 先進技術によって非常に包括的なコンポーネントライブラリが付属している
  • AI、機械学習、ブロックチェーン、音声認証、顔認証などをオープンソースコミュニティで利用できる
  • クラウドで提供されているサードパーティ製のスマートサービスを採り入れられる
  • 部門間と組織全体をまたいだ、高生産かつ運用効率の高いアプリの開発
  • レガシーシステムに接続してITシステム全体の近代化を図る

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ローコードとノーコードが求められている理由

ローコードとノーコードを採り入れた「超高速開発ツール」も日本国内で徐々に浸透しており、両アプリケーション開発手法に対するニーズは年々増しています。では、ローコードとノーコードが求められている理由とは何でしょうか?

1. 時間と人材の制約

IT開発の現場は常に時間と人材の制約によって、満足のいくアプリ開発やシステム構築がされていないケースが目立ちます。特に、日本では今後、IT人材不足が加速していくと考えられており、人材の制約はより厳しくなっていきます。ローコードとノーコードはそれらの制約を開放し、柔軟性の高いアプリケーション開発手法を提供します。

2. 限りある予算の最適化

アプリ開発や運用では予算が限られています。最近でこそITに対する理解が進んだことで、そこに避ける予算は増えましたがまだまだ不足しています。IT技術者はその限られた予算の中で、組織や顧客が求めるものを開発し、期待に応えなければいけません。ローコードとノーコードを採り入れて最小限の工数でアプリを開発することで、限られた予算を有効活用した組織や顧客の要求へ最大限に応えることができます。

3. 日々高度化する要求

ユーザー部門から寄せられる要求は日々高度化し、高い生産性を生み出すためのアプリを求めています。しかし、IT技術者側にその要求に対応するためのリソースが足らず、かつIT技術者の多くはビジネスの外にいることから、コミュニケーションコストが多く発生して要件を十分に満たすことができません。ローコードとノーコードによって高度化した要求に応えることが可能ならば、ユーザー部門の生産性を飛躍させてビジネススピードを大幅に加速できます。

ローコードとノーコード、どちらが最適か?

ローコードとノーコードを採り入れる際に直面する課題が、「自社にとってどちらが最適か?」という選択です。複雑なユーズケースを想定している場合、ノーコードのアプリケーション開発手法は単純すぎてしまいますし、逆にユーザー部門主体のアプリケーション開発を実現したい場合にローコードは複雑すぎると考えられてしまいます。

また、ノーコードによるアプリケーション開発手法は、大きな組織においてシャドーITが拡大する恐れがあります。アプリがユーザー部門の能力を大きく超えて成長してしまった時、IT技術者はそれに対応できるでしょうか?また、IT技術者がいない組織では成長したアプリを制御するために、他社と契約するかコンサルティングを依頼することになります。

ローコードとノーコードもどちらも素晴らしいアプリケーション開発手法ですが。それぞれに一長一短があることを忘れてはいけません。どちらを選択するかは、技術要件だけでなくあらゆる要素を総合的に考慮して、自社にとって最適な開発手法の選択を目指してください。

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