ERPのグローバル展開を成功に導くための準備とは

 2020.06.11  BizApp チャンネル編集部

日本企業のグローバル展開についてJETRO(日本貿易振興機構)が長年行っている調査によれば、2013~2019年の間で海外進出拡大に対する意欲は高い水準をキープしています。2012年には皆無だった「新たに進出したい」と回答した企業は、2013年以降20%台であり、ここ約10年間で日本企業のグローバル展開に対する意欲の高さが伺えます。

出典:JETRO『2019年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査 (ジェトロ海外ビジネス調査) 結果概要

さらにもう一つ調査結果をご紹介すると、日本在外企業協会によれば自社のグローバル化の進捗状況について、78%の企業が「まだまだ発展途上である」と回答しています。その多くが海外子会社の経営状況を正しく把握できていなく、適切なガバナンスが行き届いていないケースが多いとのことです。

出典:日本在外企業協会『「日系企業における経営のグローバル化に関するアンケート調査」結果報告 - グローバル化が進展するも依然として現地人材育成が課題 -

こうした状況下において、今からグローバル展開を目指す企業にとって大切なこととは何か?本記事では、ERPによるグローバル展開を成功に導くための準備についてご紹介します。

ERPのグローバル展開を成功に導くための準備とは

グローバル展開になぜERPが必要なのか?

ERP(Enterprise Resource Planning:エンタープライズ・リソース・プランニング)は統合基幹系システムの略であり、昨今のグローバル展開に欠かせない要素として注目されています。その最大の理由は、グローバルレベルでの情報の一元化とリアルタイムな可視化、業務プロセス統一による効率性の追求とガバナンスの強化にあります。昨今では、

クラウド型ERPが市場を牽引していることで、特定のインフラを持たずにERPを展開できるため、素早いグローバル展開のための基盤づくりが可能となっています。

例えばマイクロソフトが提供するDynamics 365は、世界数十カ国の監査に対応できる機能を備えており、グローバル展開において大きな効果を発揮します。

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ERPによるグローバル展開を成功へ導くには?

それでは実際にERPをグローバルに展開する際に成功に導くためのポイントは何なのでしょうか。代表的なものをご紹介いたします。

準備1. コード体系の統一

ERPによるグローバル展開においてまず検討すべきが、コード体系の統一です。コード体系が統一されていないケースでは、データを支社や工場から収集した際に変換が必要になり、その手間を処理しないと連結での数字把握はできません。

情報システムとしては、支社ごとに個別のコード体系と共通コード体系のマッピングが完了していれば、データの集計及び変換はスムーズに行えます。しかしながら、開発やマスタ管理にかかるコストは膨大であり、やはり同じ商品や部品は同じコードとすることが合理的だと考えられます。

企業によってはM&Aが頻繁に発生し、ビジネスの変化スピードが著しい現代においてはやはりコード体系を統一しておくほうが、後々の手間が大きく削減されます。難しい局面もあるものの、マスターデータ管理システムなども検討しながらコード体系統一を進めていくことをお勧めします。

準備2. 計上ルールの統一

連結運営に欠かせないのが、関連会社間の取引においてのルールの統一です。売上や原価について発生主義を採用するのか、あるいは現実主義を採用するのかによって数値結果が大きく異なります。売上計上や検収基準の統一、さらには積送中の各種在庫責任の明確かなど、収集する実績データが同じルールのもとで算出された数字でないと的確な経営管理に結びつけることは難しいでしょう。

準備3. 経営指標の統一

海外の関連会社の経営層が本社から出向する場合、定期的にローテーションが発生します。その都度経営指標に変更が生じて海外現地の独自指標を運営していると、前任者の引き継ぎがスムーズに行かず、前任者との期間比較なども担保できなくなります。そのため一貫性のある経営指標を掲げることが重要です。

準備4. 会議資料の統一

会議資料においても同様です。ERPを導入すればダッシュボードによりリアルタイムのレポートが確認できます。しかし、会議などでの発表がある際にはどうしても会議資料が必要になることも多いでしょう。その場合、グループ関連企業で統一した経営指標や会議資料によって経営状況を把握することが大切になります。また、日本人マネージャーと現地のローカルスタッフの言語の壁によるコミュニケーション不足においても、可視化、レポートするものを標準化しておくと意思疎通がしやすいでしょう。

準備5. データの一元管理

グローバル展開においては海外の関連企業も含めて、物理的に1つのデータベースで一元管理されるのが理想像です。一般的に同一のERPを利用している場合にはデータは一元化されます。しかし、各国のローカル要件への対応により会計ソフトが違うなどの理由で、システムが異なるケースもあるでしょう。その場合にはインテグレーションが必要になります。

準備6. 海外に強いERPの選定

グローバル展開においては海外でも利用可能なERPを選定することが第一条件になります。言語や通貨対応、各国税制対応など実績を確認しながらERPの選定を行うことをお勧めいたします。

Dynamics 365でグローバル展開を促進

ここまでの内容を踏まえて、グローバル展開にはマイクロソフトのDynamics 365をお勧めします。グローバルレベルでの豊富な実績、多言語、多通貨対応はもちろんのこと、Dynamics 365最大の利点は「世界共通のインターフェース」です。ExcelやPowerPointといったOfficeアプリケーションは世界中のビジネスパーソンにとって使い慣れたツールですし、それらのインターフェースを踏襲、連携したDynamics 365はグローバル展開においても万人にとって使いやすいERPシステムとなります。

また、Dynamics 365はERPシステムとして各国の監査要件に対応いています。また、CRMだけなど個別にモジュールごとに導入することも可能なので、本社と全く同じEPRシステム環境を構築する必要もなく、国ごとに要件に応じた段階的な導入が可能です。Dynamics 365は常に新しい付加価値をビジネスへ提供しています。グローバル展開の際はぜひ、Dynamics 365導入をご検討ください。

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