ERP担当者が押さえておきたいトレンド用語

 2017.05.24  BizApp チャンネル編集部

IT業界のトレンドは時代と共に変化してきました。例えば「人工知能」を意味するAIは、十数年前から様々な分野で頻繁に取り上げられていたテーマでしたが、いずれも現実性のあるものではなく、どこか空想じみた所もあったでしょう。しかし近年になり、過去に想像されていたAIは着実に、実現可能な領域まで進んでいます。

このようなトレンドはERPなどの業務ソフトウェアの領域にも及んでいます。もはやERPのクラウドやモバイル対応と言ったものは当たり前になりつつあります。

最近では、例えばMicrosoft Dynamics 365などは人工知能や機械学習、IoT、VR(バーチャルリアリティ)と言ったトレンドをERP領域にまで発展させてきています。

今回は日々変化するIT業界のトレンド用語をERP担当者が知っておくべき用語として、いくつか紹介していきたいと思います。

できるだけ噛み砕いた解説していきますので、これまでまったくITに関わっていなかったという方もぜひ参考にしてください。

AI(アーティフィシャルインテリジェンス)

AIをシンプルに言い表すのであれば「人工的に作られた人間のような知能」が最適でしょう。文字通り、人間の知能を模倣したようにシステムをプログラムすることで、人間が行っている様々な業務などを機械に移行することが可能となります。

AI分野において現在最も重要なキーワードと言えば「ビッグデータ」と「ディープラーニング」です。

ビッグデータは既にご存知の方も多いと思います。2014年頃から注目され始めた、企業が蓄積する大量のデータ群を資源と捉え、分析することでビジネスに有用な知見を見出すという取り組みです。

一方ディープラーニングとは、大量のデータから機械自身が独自に物事を分類して、ルールーを見つけ出す技術を指します。この技術の登場によりAIは飛躍的に進化しました。Google社が開発した「AlphaGo」という人工知能が、囲碁のプロ棋士に勝利したという情報も記憶に新しいでしょう。

また、Microsoftが取り組むAI事業では、音声認識で人間と同等の成績を残したことで話題になりました。進化を続けるAIではありますが、まだまだ弱点も多く、今後の課題解決が期待されています。

基幹システムに関するお役立ち資料

IoT(インターネットオブシングス)

身近な存在として感じることの難しいAIに対し、IoTは既に誰もが所持しているものでもあります。日本語では「モノのインターネット」という意味を持つIoTですが、その概要は「すべてのモノをネットワーク化して、ビジネスや生活の利便性を高めよう」というものです。

「ウェアラブルウォッチ」や「スマート家電」などの言葉を耳にしたことがあるでしょうが、それがいわゆるIoTとなります。

時計や家電、サングラスなどあらゆるものがネットワークで接続されることにより様々な利便性が高まるわけですが、その具体例として最も有名などが「IoT先進都市」として知られるスペインはバルセロナ市です。

バルセロナ市はITパートナーとしてMicrosoftと手を組むことで、交通や医療教育など、インフラ整備や市民サービスにIoTを活用しています。

例えば街中の数ヵ所に設置されているスマートパーキングメーターは、市内全域をカバーしたWi-Fiにより、常に最新の駐車場情報を提供しています。こうしたIoTへの取り組みが広がることで、都市を中心として様々なサービスが提供されているのです。

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VR(バーチャルリアリティ)

「仮想現実」や「人工現実感」とも言われているVRは、コンピュータ上に仮想的な世界を作成し、あたかもそこにいるかのような感覚を起こさせる技術を指します。既に「PlayStation VR」などVR技術を活用したハイエンド製品が販売されているので、実際に触れたことがある方も多いのではないでしょうか。

VRとに類似したトレンド用語として「AR(オーグメンテッドリアリティ)」と「MR(ミックスドリアリティ)」があります。

ARとは「拡張現実」の事であり、現実世界に負荷情報を表示させ、現実世界を拡張させるという技術です。例えばARを活用した眼鏡越しにモノを見れば、そのモノの名前が表示されたり、デジタルを活用した情報表示が可能になります。

一方MRとは仮想世界に現実世界の情報を取り込むことで、仮想世界と現実世界を融合するという技術です。MRへ取り組んでいる企業が限られていますが、今後成長が期待される市場でもあります。

関連記事:Microsoft HoloLensとDynamics 365で実現する小売業の新たな戦略

MA(マーケティングオートメーション)

2014年に火が付き始め、2015年~2016年にかけて一気に浸透したのがMAです。その名の通りマーケティングを自動化するためのツールではありますが、完全に自動化できるというわけではありません。

MAはとりわけデジタルマーケティングにおいて効果を発揮するツールであり、見込み客の獲得からホットリード(確度の高い見込み客のこと)の抽出までを自動化してくれます。

具体的にはセミナーやイベントなどで獲得した見込み客に対し、予め設定したシナリオに沿って製品情報などを記載したメールを送信します。さらにはデジタル上での見込み客の行動をトラッキングし、行動に応じてスコアリングすることでホットリードを抽出していくのです。

当初MAは設計や運用の難しいマーケティングツールとして普及が進まないこともありましたが、近年ではAI技術の進歩により比較的簡単にMAツールを活用できるようになっています。

CX(カスタマーエクスペリエンス)

「消費者体験」と訳されるCXは、現在全ての企業にとって重要なビジネス概念として浸透しています。CXとはつまり、企業の消費やサービスを利用すること、あるいはそれに至るまでの過程で顧客が得る体験そのものです。

旅行先のホテルの対応が丁寧で気持ち良かった、旅行中晴天だった、途中寄ったサービスエリアで食べた食事が美味しかった、etc…。これら全てがCXであり、顧客目線でCXを最適化する取り組みもまたCXです。

分かりやすい例で言えば、一流ホテルで販売されているドリンクです。自動販売機で購入すれば一個160円のペットボトルコーラも、一流ホテルではコップ一杯1,000円することもあります。

これは一流ホテルが顧客に対し、快適なCXを提供しているからこそ成り立つ金額です。顧客は一杯のコーラだけでなくそこで得られる体験に対価を支払っていると言っても過言ではありません。

自社商品やサービスのCX設計を行うことで、ロイヤルカスタマーの獲得や利益率の向上を図ることができます。また、徹底した顧客視点で自社ビジネスを見つめ直すことで、今まで気づくことのできなかった知見を見出すこともできるでしょう。

CXの詳しい解説については「カスタマーエクスペリエンス(CX)とは?」をご参考ください。

◆まとめ

IT業界では今後も様々なトレンドが生まれていきます。過去に一度は流行したものから、まったく新しいトレンドまで実に様々です。それらのトレンドを深く理解することは、自社ビジネスを一つ上のステージへと押し上げてくれるきっかけにもなるかもしれません。

またERPや業務ソフトを担当するものにとっても人ごとではなく、これらのテクノロジーを理解し自社にインプリすることが必要不可欠と言っても過言ではありません。

今回紹介したトレンド用語に限らず、ぜひ様々なITトレンドへの理解を深めていただければと思います。

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