VR(バーチャルリアリティ)と未来

 2017.06.05  BizApp チャンネル編集部

VR(バーチャルリアリティ)がもたらす未来はどのようなものか?既に仮想現実に入り込む技術は開発され、様々な分野で活用されています。代表的なのが「PlayStation VR」など、オキュラスリフトを装着することで仮想現実上でゲームソフトをプレイできるようなものです。

こうしたVRの活用はビジネス分野でも既に浸透しており、様々なサービスが提供されています。例えば、先日の記事「Microsoft HoloLensとDynamics 365で実現する小売業の新たな戦略」では、VRを活用した近未来のショッピング体験をご紹介いたしました。

今回は実際のVR事例を紹介していくと共に、VRの未来について考察していきます。

オキュラス社が製造・販売しているVR向けヘッドマウントディスプレイ

実際のVR事例

仮想現実世界に入り込むことができるVRですが、その具体的な活用方法をゲーム以外にイメージしている方は少ないと思います。VR市場が活発化しているとは言いつつも、まだまだ取り組みが進んでいない部分もあるので仕方のないことではあります。

そんな中でも、ビジネス分野で活用されているVRは確かに存在します。ここでは、近年提供されたVRサービスを紹介します。

リフォーム後の部屋を閲覧できる「中古ミテクレ」

中古ミテクレは中古不動産業において、内覧者に提供されているVRサービスです。実は意外と知られていませんが、不動産業界や建築業界は最もVR活用が進んでいる業界の一つです。

リフォーム予定、あるいは建築予定の建物内をVRで実際に目にすることができれば、顧客の検討を後押しすることができますし、イメージと現実のギャップを限りなく少なくできるというメリットがあります。

売れる会社のつながるマーケティング
(自習書)対話型サービス ハブを使ったお客様サポート案件管理

こうした不動産業界で提供されている中古ミテクレは、注文住宅やリフォーム後の内装をVR空間上に再現して、実際に注文する前に内覧ができるサービスです。不動産業界におけるVRは今後も進化し、MR※2を取り入れることでさらに技術進化するのではないかと予測されています。

chuko-mitekure.com/

※2「Mixed Reality(複合世界)」の略であり、仮想世界に現実世界の情報を取り込むことで複合された仮想世界を作り出す技術

インテリア設置をシミュレーションできる「IKEA VR Experience」

北欧インテリアとして人気の高いIKEAでは、カタログの家具を実際に部屋に配置できるARアプリ「IKEA カタログ」をリリースし、仮想的に自分の部屋でIKEAの家具を配置できる試みを行っていました。

さらに2016年にはVRヘッドセットの登場が相次いだことでこれを利用し、IKEA VR ExperienceというVRサービスを提供しています。

IKEA VR ExperienceはHTC Vive※3向けのゲームプラットフォーム「Steam」で提供され、仮想世界でIKEAのキッチンを歩き回ることができます。

※3HTCとValve Corporationにより共同開発されたVR向けヘッドマウントディスプレイ

http://store.steampowered.com/app/447270/?l=japanese

自宅で車を体感できる「SUBARU体感360°」

自動車メーカーのSUBARUでは「ぶつからないクルマ?」で知られる機能アイサイトを試乗できるVRサービスを提供しています。スマートフォンアプリで提供されているVRサービスということもあり、専用ヘッドマウントセットを用意する必要がないので誰もが簡単に体感できるサービスです。

また、2016年に販売開始されたNewインプレッサのインテリアを360度体感できる「体感!New インプレッサ インテリア」というVRサービスも提供されています。

https://www.subaru.jp/taikan360/

仮想世界を歩き回れる「TOPSHOP」

イギリスを代表するファストファッションブランドであるTOPSHOPでは、オックスフォードストリートにある旗艦店にいながらファッションショーのライブ配信を楽しめるVRサービスを提供しています。

体感者は首を動かすことで360度自由に歩き回ることができ、ショーのランウェイだけでなくバックステージの様子もライブで楽しむことができます。

https://www.inition.co.uk/case_study/virtual-reality-catwalk-show-topshop/

実際に鬼ごっこができる「PEPSI STRONG BAR」

「ペプシストロングゼロ」の発売を記念して原宿で行われたPEPSI STRONG BARでは、「”ペプシ最強の刺激”を最大限に楽しめ!」をコンセプトにCMの世界観を360度楽しめるという内容のイベントを開催しました。

体感者はウェアラブルデバイスを装着し、足元のフットパネルと画面が連動することでCMに登場する鬼とバーチャルな鬼ごっこを体験することができます。

www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/d/sbf0300.html

360度ホラー体験ができる「360 horror」

大手DVDレンタルショップのTSUTAYAでは、渋谷店において360度ホラー体験ができる360Horrorイベントを開催しました。オキュラスリフトを装着することで視界が覆われ、さらにヘッドセットまで装着するため完全にホラーの世界を体感するこができ、心拍数に応じてクーポンがゲットできるという内容でした。

360-horror.com/

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Microsoftが提供するVRデバイス

ここまで様々なVR事例を紹介しましたが、どれも独創的なものばかりであり、上手くビジネスに繋げているのがポイントです。最後に、Microsoftが提供するVRデバイスの「HoloLens」を紹介します。

HoloLensはワイヤレスで頭につけるタイプのホログラフィックコンピューティングデバイスであり、現実世界と3Dホログラムを融合させてMRを体験できるVRデバイスです。

具体的には建築業における設計図などを、HoloLensを通すことで目の前に立体化することができます。それ以外にもCGアニメーションを目の前で立体化することでキャラクターの大きさや質感を確認したり、人体解剖学においては人体の部位を立体映像で学ぶことも可能です。

このHoloLensは2017年1月に国内販売が開始されましたが、爆発的に販売され、日本航空では既に研修で利用されるなどの取り組みが進んでいます。

HoloLensは視界の一切を遮断する通常のVRデバイスとは違い、現実世界を見ながらバーチャルで様々なモノに実体を持たせられるとうのが大きな特徴です。こうした特徴からビジネスや様々な分野にフィットするVRデバイスとして注目されています。

https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens

まとめ

確実な成長市場であるVRは、今後さらに進化していきます。そのうち、HoloLensのように現実世界にバーチャルな実体を作り上げるだけでなく、実際に触れて質感を感じ取れるようなVRデバイスが開発されるでしょう。

また、一般企業においてもVRデバイスの利用は加速していくでしょう。社内研修を始め様々な分野での利用が期待できます。皆さんも今後拡大するVR市場に着目し、実際にビジネスへ取り入れてみてはいかがでしょうか?


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