Power Platformの機能とは? 利用メリットから導入事例を紹介

 2021.10.29  BizApp チャンネル編集部

「Power Platform」は、Microsoftが提供するクラウドサービスの総称です。
4つの機能がセットになっているのが特徴で、各種データ収集、作業プロセス構築、ノーコードによる開発などあらゆる活用方法が考えられます。
こちらではPower Platformの基本機能とメリット、実際の導入事例を紹介します。

Power Platformの機能とは? 利用メリットから導入事例を紹介

Microsoft PowerApps はじめてのアプリ開発

Power Platformのサービス概要

Power Platformとは、Microsoftが公式で提供する法人向けのクラウドサービスです。
業務効率化につながる4つのシステムを搭載していて、さまざまシーンで企業の環境改善やDX化につなげられます。
例えばコードを書かずにアプリケーションを構築するなど、特別なスキルを持たずに本格的なIT業務を実施することが可能です。
現在のスタッフだけで新しい業務展開や効率化が行えるため、Power Platformの導入はMicrosoftによって多くの企業に推奨されています。

Power Platformはクラウド経由でサービスを活用できるため、初期投資や準備が最低限で済みます。
そのほか、複数人での作業やモバイル端末による外部からの利用など、さまざまなメリットを持つことが特徴です。

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Power Platformを構成する4つの機能

Power Platformには、「Power BI」「Power Apps」「Power Automate」「Power Virtual Agents」といった4つの機能がメインとなっています。
以下では、各種機能の特徴と導入におけるメリットを解説します。

データ整理分析ができるPower BI

「Power BI」とは、ビジネスにおけるデータ管理と分析機能を持ったプラットフォームです。
情報の可視化やダッシュボードへの整理などが行えるので、所有しているデータの有効活用ができるでしょう。
AI機能を活用して自動によるデータを分析、業界傾向や今後の予測を行うことも可能です。
専門知識を持たなくても業務に関わる分析が可能となるので、新たに人材を補充しないままスピーディな業務レポートの作成などが可能となります。

Power BIは、MicrosoftのExcelに似たUI・操作感で構築されているのが特徴となっています。
普段からExcelを活用してきた場合には、簡単に操作に慣れることができるでしょう。

アプリケーション作成が可能Power Apps

「Power Apps」とは、ローコードによってアプリを開発できるシステムです。
プログラムのコーディングを必要としないため、エンジニアがいなくてもアプリケーションの本格的な開発業務が行えます。
開発ベンダーにアプリを依頼するコストと時間を削減できるので、手軽に自社アプリの開発プロジェクトを立ち上げることができるでしょう。

MicrosoftのPowerPointのような開発画面とExcelのような関数を組み合わせて作られたシステムで、操作はドラッグ&ドロップだけで完結するほどシンプルになっているのが特徴です。
iOS、Android、Windowsといった各種プラットフォームへのビルドがワンクリックで行えるので、スムーズに必要なアプリを構築・利用できます。

複数のアプリを結合し自動化できるPower Automate

「Power Automate」とは、複数のアプリの機能を統合して自動化が行えるシステムです。
リマインドメールの送信や特定のファイルを自動で処理する作業など、日常的なワークフローおよび業務プロセスを自動化できるので、業務にかかる負荷を軽減して効率化を図れます。
335種類を超えるコネクタによって分岐や並列処理、ループなどの設定ができるため、あらゆる業務プロセスに対応可能です。
RPA機能も備わっているため、例えばマウスの動きなどを記録して自動で動くプログラムを組み立てることもできます。
Power Automateを活用することで、煩雑な業務を簡略化して重要な作業の方により多くのリソースを割くことが可能です。

チャットボットの作成ができるPower Virtual Agents

「Power Virtual Agents」は、簡単な操作のみでオリジナルのチャットボット作成が行えるシステムです。
専門的なプログラミング知識がなくても、Web上で自動応答するチャットボットをローコードで構築できます。
24時間顧客からの問い合わせ対応をしたり、データ検索や顧客とのコミュニケーション内容をパーソナライズして、スムーズな対応をサポートしたりすることが可能です。
Power Automateの機能と組み合わせることで、特定の会話を起点に行動を起こしたり、ほかシステムと連携してデータを応用したりといったことも行えるようになります。
自社メディアに簡易的なチャットボット設置する予定があるのなら、Power PlatformのPower Virtual Agentsを活用してみることがおすすめです。

Power Platformの導入事例

Power Platformは多くの企業に導入されていて、さまざまな効果をあげています。
以下では、実際にPower Platformを導入して業務効率アップを経験した企業の事例を2点紹介します。

既存の仕事をシンプルにすることで業務効率アップ:海外空港

イギリス国内最大規模の「ロンドンヒースロー空港」は、2017年にPower PlatformのPowerAppsと Power Automateを導入して、既存作業の簡略化・自動化を行って業務効率の効率化に成功しました。

具体的にはPowerAppsを使いこなせるスーパーユーザー(アプリ管理者)を育成し、各部署で必要とされるアプリを作成できる環境を構築しています。
作成されたアプリは社内のコミュニティで共有され、各部署のスーパーユーザー同士の連携と一般ユーザー(アプリの使用者)のフィードバックを通して、より良いアプリの開発を目指しました。

PowerAppsのおかげで誰でも簡単にアプリの開発に着手できるため、業務に必要な機能の追加や修正が容易となり、結果的に既存の仕事がシンプルなものになったのです。

Power Platformで既存の仕事を見直して簡略化と自動化を行ったことで、ロンドンヒースロー空港は利益を生むための新しい業務に集中する時間を作ることができました。

結果的にPower Platformの導入からわずか1年で、1,500万円の人件費を削減、850時間もの残業時間の短縮、25,000枚の申請書類の削減、5,000万円のアプリ開発費の削減といった効果をあげています。

社内業務を電子化し、業務効率の改善:工具メーカー

工具メーカー「日進工具」は、Power Platformを導入して社内業務を電子化し、紙文書の削減を推進しています。
もともと機関業務システムのクラウド移行など積極的なIT化を行ってきた日進工具ですが、紙媒体に関しては取引手順や帳票仕様が取引先ごとに変わることや、社内業務の流れを取引先に合わせて柔軟に応対していることから、標準的な仕様の定義が困難になって電子化が遅れている事情がありました。
そこでPower PlatformのPower Appsを活用し、社内で既に利用していたMicrosoft 365と連携して業務に必要なアプリをスピーディに開発する環境を構築したのです。
アプリの簡単開発が可能になったことで、システム開発の依頼票など従来は紙を使用していた業務も電子化でき、紙文書の削減を実現しました。
同一アプリケーションを社内に導入して定着させたことで、これまでの作業の多くを電子化につなげられたのです。
Power Platformなら小規模の業務も専用アプリによって簡略化できるため、社内で課題となっているあらゆる作業の効率化が進められるでしょう。

まとめ

Microsoftが提供するPower Platformは、社内業務の効率化や作業の自動化など多くのメリットをもたらします。
ノーコードによるアプリ制作やチャットボットの構築など、自社に足りない要素を埋められるPower Platformの各機能を使い、業務改善を図ってみてはいかがでしょうか。

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