業務アプリの新たな開発/カスタマイズ手法 ローコードとは何なのか?ノンコードとの違いも解説

 2019.01.11  BizApp チャンネル編集部

従来から利用されている超高速開発ツールは、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)による操作でプログラムを生成し、ソフトウェア開発における工数を大幅に削減するためのものです。そして現在、ソフトウェア開発を効率化するための手段として注目されているのが「ノンコード/ローコード」です。

ただし、ノンコードに関してはなんとなく理解できるもののローコードについて知らないという方も多いでしょう。本稿ではローコードの基本を説明しつつ、ノンコードとの違いを紹介します。

ローコードとは何か?

ソフトウェア開発・運用では仕様・要件変更が頻繁に発生します。これらの変更に対して、如何に柔軟に対応するかによってビジネススピードが大きく変わるでしょう。それはつまり日々変化する市場への対応力を示しており、ビジネススピードが速い企業ほど市場のニーズに素早く応えることができ、継続的に成長していくための基盤を持っていることになります。

こうしたビジネススピードを高めたいというニーズに応えるITツールがローコードです。ローコードはソースコードを書かずに、あるいは最小限のソースコードでソフトウェア開発を高速化するためのITツールであり、2014年にForrester社がソフトウェアを分類するためのカテゴリとしてこの言葉が使われ始めました。

ローコードが登場する以前にもCASEツール、4GL、RAD、MDAといったソフトウェア開発を高速化するためのITツールは存在しています。GUIを中心にソースコードの自動生成を行うという点はローコードと共通しています。しかしながら、ローコードには以下のような相違点が従来のITツールとの間にあります。

  • 開発可能なソフトウェアの自由度が高く、必要に応じて細かな拡張が可能
  • 単なるソースコード生成ツールではなくロジックやUI(ユーザー・インターフェース)を含めたソフトウェア全体の自動生成およびラウンドトリップ開発が可能

ローコードとノンコードの違い

ローコードとノンコードの違いを簡単に説明すると「ソースコードを記述するか否か」です。ローコードと従来のITツールの相違点について前述しましたが、ローコードは拡張性が高く、他のソフトウェアとの統合機能も豊富なので広範囲なシステム環境を考慮しています。

基幹システムに関するお役立ち資料

一方ノンコードは、ローコードのようにGUIベースでアプリケーションを構築するものですが、細かな仕様には対応していない場合もあります。そのツールの仕様次第になるため導入前に何ができるのかを確認することが重要です。

ローコードが求められている理由

日本市場はもちろん世界でもローコードへの需要が急速に拡大している理由はいくつかあります。それを知れば、ローコードにどんなメリットがあるのかを理解できます。

予算の縛り

ソフトウェアの開発や運用ではつねに予算が限られています。IT活用に十分な理解を持っている企業でもない限り、情報システムに潤沢な予算があるというケースは少ないでしょう。しかし情報システムはその予算の中で顧客や従業員が求めるものに応えなければいけません。ローコードを利用して最小限の工数でソフトウェアを開発することで、限られた予算の中でも顧客や従業員の要求へ最大限に応えることができます。

時間、人材的制約

予算と同じように情報システムでは時間と人材にも制約があります。特に日本は現在、慢性的なIT人材不足にあるため多くの情報システムは人材の制約に悩まされており、顧客や従業員の要求に応えきれていません。ローコードはそうした制約から情報システムを開放し、非常に柔軟な開発環境を作ります。

業務部門の高度な要求

業務部門から寄せられる要求は日々高度化しています。テクノロジーの発展によって業務効率を大幅にアップできる時代になりましたし、業務部門もそれを理解しているため、より高い生産性を生み出すために高い要求が飛び交うのです。しかし、情報システムがその要求に対応するだけのリソースを持っておらず、生産性が現状維持を続けている企業は多いでしょう。ローコードによって業務部門の高度な要求に応えることができれば、生産性が飛躍しビジネススピードのアップに繋がります。

IT/業務部門の協業

IT部門と業務部門が協業すれば、それほど強い組織はありません。お互いを信頼し、お互いの要求に最大限応える姿勢があればどんなビジネスも成功へと導けるでしょう。しかし多くの企業では両部門が対立していたり、IT部門が業務部門の要求に辟易しているという様子が見受けられます。ローコードを取り入れて両部門が協業すれば、これまでにないパワーを生み出せるはずです。

レガシーシステムの保守

事業年数が増えるほどシステムはレガシー化(古い遺産になってく)します。「古くなれば新しくすればよい」という考え方は非常に安直で、レガシーシステムが業務プロセスと深いかかわりを持っているほど刷新は難しくなります。しかしレガシーシステムの保守には労力と時間、それとコストがかかります。ローコードによってレガシーシステムを保守するための拡張ソフトウェアを開発すれば、コストをグッと下げてシステムを延命できます。

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Microsoft PowerAppsについて

Microsoftが提供するノンコード/ローコードソリューション、それが「Microsoft PowerApps」です。PowerAppsとはビジネスアプリケーションをプログラミング無しで作成するためのサービスです。「開発ではなく作成」というのがこのサービスの特徴で、ユーザーはプログラムを記述することなく、PowerPointのような直観操作とExcelと同じような関数を入力すれば、誰でも簡単にビジネスアプリケーションを作成できます。

Microsoftの公式ブログによれば、PowerAppsはDynamics 365ではカバーし切れない業務アプリケーションを作成する、補完的役割を持つサービスだとしています。SFAやフィールドサービス、プロジェクトマネジメントなど多彩な機能を持つDynamics 365でも、すべての顧客要件に対応できるわけではありません。要件が特殊になればなるほどカスタマイズやアドオン開発が必要になります。

そのためDynamics 365では企業ごとに存在する無数の業務をシステム化できるよう設計されており、それを実現するのがPowerAppsなのです。

組織の中にPowerAppsがあることで情報システムはソースコード生成を自動化し、ソフトウェア開発に必要な工数を大幅に削減できます。さらに、PowerAppsは業務部門での運用も可能です。情報システムがない企業でも少ないトレーニングでIT人材を育てることができ、企業のビジネスニーズを満たすソフトウェアを瞬時に開発できます。

ちなみにPowerAppsを利用するためには、以下のMicrosoftクラウドソリューションの契約が必要です。(2019年1月現在)

  • Dynamics 365 for Sales, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Customer Service, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Operations, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Field Service, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Project Service Automation, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Team Members, Enterprise edition
  • Dynamics 365 for Financials, Business edition
  • Dynamics 365 for Team Members, Business edition
  • Office 365 Business Essentials
  • Office 365 Business Premium
  • Office 365 Enterprise E1
  • Office 365 Enterprise E3
  • Office 365 Enterprise E5
  • PowerApps プラン1&プラン2
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ローコードでビジネススピードを高速化

ローコードへのニーズは大きく、今後も継続的に市場が拡大していくと予測されています。ビジネススピードを高めて競合にはないコアコンピタンスを生むためにも、ぜひローコードならびにMicrosoft PowerAppsに着目してください。

企業のデジタル変革を支えるMicrosoft Power Platform × Dynamics 365

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