最近よく聞く「PowerBI」って何?その概要を5分で解説!

 2019.01.09  Dynamics 365編集部

「Power BI」を耳にすることが多くなりましたが、皆さんはこれが何かご存知でしょうか?Power BIはBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとしてマイクロソフトから提供されている製品です。

BIツールとは企業が蓄積しているデータを分析し、その結果から得られた知見をあらゆる活動に生かすためのものです。データそのものが蓄積されるデータベースとは違い、別のツールとしてレポートを表示したり、データ分析に関するさまざまな機能を持ったソフトウェアのことです。

このBIツールの中でも注目されているのが「セルフサービスBI」でしょう。これは文字通りデータ分析の半分以上の作業をBIツールが自動化するというもので、効率良くデータ分析に取り組めるということで注目されています。

ただし、セルフサービスだからといって簡単に扱えるというわけではありません。セルフサービスBIは、情報システムに依頼することなく業務部門が主体になってデータ分析を実行できるようにするためであり、そのためにはある程度データ分析に関する知識と製品知識が必要です。

Power BIはこのセルフサービスBIに分類される製品であり、一般的なITリテラシーがあれば比較的簡単にデータ分析ができます。今回はこのPower BIについてその概要や詳細をご紹介します。

Power BIとは?

Power BIはマイクロフトが提供しているセルフサービスBIです。Power BIで出来ることを簡単にまとめると、次のようになります。

  • 各種データ処理(抽出、変換、統合など)の作成と実行
  • 視覚化された分かりやすいレポートを作成
  • 作成したレポートを組織内の人と共有
  • 作成したレポートを定期的に自動更新

これらの機能を基本的にノンプログラミングで実行できます。ノンプログラミングとはつまり、プログラミングを必要としないソフトウェアです。通常、データ分析等の作業にはプログラミングが欠かせませんが、Power BIの場合はプログラムを記述しなくてもデータ分析作業が行えます。

Power BIの構成

Power BIは次のような構成を持ちます。

Power BI Desktop

各種データソースを抽出・変換・結合し、さらにレポートの設計を行うためのデスクトップアプリケーション

基幹システムに関するお役立ち資料

Power BI Service

レポートを共有するクラウド基盤&ブラウザ上でデータ分析を行うためのサービス

一般的なBIツールではレポートを行うデザイナーツールと、実際にレポートの分析・閲覧するためのツールが分かれていることが多く、Power BIも同様の構成となります。Power BIは一部の機能が無料で提供されており、お試しとして利用することがあります。無料で使える範囲については後述します。

Power BIの特徴はMicrosoft Office等、マイクロソフト社製品との相性が抜群に良いことです。マイクロソフト社内ではメールよりも使用されているITツールであり、CEO自身がPower BIの愛用者です。BUSINESS INSIDER JAPAN(マイクロソフトでメール以上に使われているツール「Power BI」とは)ではPower BIについて以下のように紹介しています。

ナデラ氏の右腕で、クラウド部門を統括するスコット・ガスリー(Scott Guthrie)氏は、出社するとまずPower BIをチェックし、同社のクラウドビジネスの状況を確認する。CFOのエイミー・フッド(Amy Hood)氏は1580億ドル(約17兆円)に上る同社の資産をPower BIで管理している。Surfaceのハードウエアチームはサプライチェーンのチェックに使い、Office部門はアクティブユーザーの状況確認に使っている。カスタマーサービス部門もPower BIを活用し、問題の解決状況を管理している

マイクロソフトがこれほどまでにPower BIを使っているという事実は、実は同社の営業努力の賜物だとフィリップス氏は語った。同氏は最近ビル・ゲイツ氏に対して行った2時間のPower BIの進捗報告ミーティングを振り返り、ゲイツ氏に一般的な使い方ではなく、彼自身がいかにPower BIを使用しているかを見せ、そのインパクトの大きさを伝えた。

「彼はとても気に入ってくれた。Power BIの大ファンになった」とフィリップス氏は語った。

この他、Power BIには次のような特徴があります。

如何なるデータにも接続

クラウドでもオンプレミスでも、データをどこにあっても調べることができます。これには Hadoop や Spark などのビッグ データも含まれます。

簡単にデータを作成し、モデル化する

データの作成には、多くの時間が費やされます。しかし、Power BI Desktop のデータ モデリングを使用した場合、そのような必要はありません。数クリックで複数のソースのデータを消去、変換、および組み合わせることができます。

Excel のわかりやすさで高度な分析を提供

クイック メジャー、グループ化、予測、およびクラスター化などの Power BI の機能を使用して、ビジネス ユーザーがデータを深く掘り下げ、見落とす可能性があったパターンを見つけることができます。

Power BIを有効活用するためには?

すべてのBIツールを活用するにあたって共通していることは、まず分析するためのデータを用意したり、データの信頼性を担保することが大切です。データ分析には当然データが必要なわけですが、これを収集するだけでもかなりの労力でしょう。実際にデータ分析に取り組んでいるのはよいものの、データ収集に時間がかかってしまい何週間も前のデータの参照にしたレポートを読んでいる、というケースは少なくありません。

その点を考えるとPower BIは非常に優秀です。Power BIはExcelや会計システムはもちろん、SalesforceやOracleなどソフトウェアまで、どんなデータもチャートやグラフに変換し、今この瞬間会社がどうなっているかを教えてくれます。つまり経営者は、常に最新のデータを見つつ会社の舵切りができるというわけです。

ただし1つ問題があります。それは、部門ごとに分断化されたシステム環境ではやはりデータ収集や加工に時間がかかるため、Power BIの分析スピードを活かしきれないということです。

総務・人事部門には財務会計システムや人事管理システム、経理部門には会計システム。営業部門には顧客管理システム、製造部門には生産管理システムといった具合に、昨今のシステム環境は部門ごとに最適化されており、それ故にシステム同士が連携を取れていないケースが多いでしょう。

こうしたシステム環境は各システムが分断されているため、データの統合が難しく必然的にデータ収集のスピードが遅くなります。そのためPower BIの分析スピード等を活かしきれない可能性があるのです。

そこで検討していただきたいのが「統合的なアプリケーション環境」です。これを一般的にERP(Enterprise Resource Planning)と呼びます。ERPはもともと人やモノやカネといった全体的な経営資産を管理して、経営の最適化を図るための概念です。ただしこれをシステム化したものもERPと呼ばれています。PowerBIとDynamics

ERPを導入することで企業は統合的なシステム環境を構築したことになります。データベースは統一されてすべてのシステムが1つに繋がるので、わざわざデータ収集をする必要もデータを加工する必要もありません。そこにPower BIが接続されていれば瞬時にデータ分析を開始できます。

ERPやCRMを検討する際はぜひ「Dynamics 365」にご注目ください。マイクロソフトが提供するクラウド型ERPであり、Power BIと100%の親和性によって企業のデータ活用ビジネスをさらに促進させます。Dynamics 365とPower BIがあれば経営者だけでなく従業員も会社の状況を常に把握して、日々のビジネスを遂行できます。

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