CFO(最高財務責任者)の役割とは? 企業の成長に向け財務戦略を策定

 2022.01.31  BizApp チャンネル編集部

CFO(最高財務責任者)について、定義や担う役割などを解説しています。混同されがちな財務部長との違いや、必要とされるスキルについてもまとめています。CFOとは何か知りたい方、求められるCFO像について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

CFO(最高財務責任者)の役割とは? 企業の成長に向け財務戦略を策定

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CFO(最高財務責任者)とは

CFOは企業における重要なポジションのひとつであり、導入するケースが増えてきました。今後その存在がさらに重要視されると見られていますが、CFOの意味や担う役割を具体的に把握していない方も多いかもしれません。CFOとは何か、CEO・COO・CMO・財務部長とはどう違うのか解説します。

CFOの定義

CFOは「Chief Financial Officer」の略で、「最高財務責任者」と訳されます。企業の財務や経理業務を統括するだけでなく、財務戦略の立案・執行における総責任者でもあります。

単純に財務・経理面でのトップという訳ではなく、経営陣のメンバーであり、企業を成長に導く戦略を立て、提案できる能力が求められます。CEO(最高経営責任者)に次ぐナンバー2にあたるポジションにCOO(最高執行責任者)がありますが、CFOもそれに匹敵する立場と言えるでしょう。

CEOとの違い

「最高経営責任者」を意味するCEOは、「Chief Executive Officer」の略です。こちらは企業のトップで、企業経営における総責任者にあたります。

CEOはアメリカ企業における役職名で、日本の法律では代表権を認められていません。そのため、日本では社長や代表取締役がCEOを兼ねたり、海外企業向けに社長または代表取締役の役職名をCEOと英訳したりするケースがほとんどです。また、CEOが担う役割も、日本では企業によって多少違いが見られます。

COOとの違い

「Chief Operating Officer」の略であるCOOは、「最高執行責任者」と訳されます。CEOが決定した事業方針や事業戦略を実際に行う際の責任者で、CEOに次ぐナンバー2にあたる役職です。

アメリカでは企業の会長がCEO、社長がCOOを務めたり、CEOとCOOを兼務したりするケースがあります。日本では社長がCEO、副社長がCOOのポジションにある企業が多いです。

CMOとの違い

「Chief Marketing Officer」の略であるCMOは、「最高マーケティング責任者」を意味します。マーケティング戦略の立案・実行の総責任者ですが、企業経営にも携わるポジションです。マーケティングの観点を企業経営に取り入れる、事業方針をマーケティングに反映させるといった役割を担います。

インターネットの普及によって顧客の購買行動が変化し、多様化する価値観に対処できるマーケティング戦略が必要となってきました。そのために、部署間を超えた企業全体のマーケティング戦略を取り仕切る存在として、注目され始めているポジションです。

財務部長との違い

日本での認知度が上がってきたとはいえ、CFOはしばしば財務部長や経理部長と混同されがちです。財務部長・経理部長はいわば部門のリーダーで、業務内容は財務・経理の分野のみに留まります。

CFOは資金調達のタイミングや方法、どの部署にどの程度資金を用いるかなど、企業全体のお金の動かし方を計画・管理する役目を担います。経営陣の一員として、企業価値を高めていくための中長期的な戦略を練る必要もあります。

ますます重要視されるCFOの役割

CFOという立場が重要視されるようになった背景には、バブル崩壊とグローバル化があります。バブル崩壊前は、金融機関から融資を受ける資金調達方法が主流でした。しかし、バブル崩壊後はそれが難しくなり、投資家から資金調達を行うようになります。

投資家にアピールするには、競合との優位性や自社の市場の成長性などを明確な数字として表し、成長戦略を説明する必要が出てきました。財務・経理の知識やスキルだけでなく、経営者としての能力や視点を兼ね備えた人材が求められるようになってきたのです。

また、グローバル化によって、欧米の投資家を中心とした株主の意見が重視され、世界基準に沿った財務管理の透明性が要求されるようになります。このことも、経営と財務両方の戦略に携わるCFOの必要性を高めました。

加えて、企業を取り巻く環境が急速に変化し、従来の勘や経験に基づくやり方では通用しなくなってきた状況も影響しています。デジタル技術が進歩して膨大なデータを取得できるようになったこともあって、数字などのデータを有効活用する戦略が重視され始めたからです。ひいては、その戦略を立てて実行できる存在も重要となっていきました。

CFOは財務に限らず様々なデータを読み解き、資金状況を含めた自社の現状や経営課題を把握する役割を担います。そのうえで、自社を成長させる戦略を提案できる、いわば経営者のビジネスパートナーとして、今後も重視されるポジションとなっていくでしょう。

CFOの役割

財務における最高責任者であるCFOですが、具体的にどのような役割を果たしているのでしょうか。主な職務内容を紹介していきます。

企業の成長に向けた財務戦略の策定と実行

自社が利益を生み、成長していけるような経営・財務戦略を立てて実行することがCFOの役割です。適切な予算を組み、部署ごとに必要な資金を設定して配分します。

収益性の分析やコストカットなどコスト管理も行いながら、将来的にどのようにお金を使っていくか決める仕事も欠かせません。事業計画やKGIが適切か検討を重ねつつ、現実的な中長期計画や経営計画を立てる役目も担います。

資金調達

特に企業の創業期から拡大期において、企業を成長させるために重要なCFOの仕事が資金調達です。資金調達は主に融資と出資の2種類に分けられ、融資とは金融機関からの資金調達を指します。融資を受けるにあたり、CFOは財務諸表の整理や返済計画の策定、金融機関との交渉などを行う必要があります。

一方で出資とは、ベンチャーキャピタルや投資家に新規株式を発行することで資金を得る形式です。出資の場合も投資家との交渉を行うほか、投資家候補の選定もCFOが担当します。加えて、投資契約書の確認、発行する株式数・種類などの決定といった業務も発生します。

CFOに必要なスキルとは

財務戦略を担うCFOには、財務と経理の専門的な知識と経験が必要です。税務や法務に関する知識・経験があると、さらに強みになるでしょう。

また、経営陣の一員として経営戦略にも携わるため、経営者としての視点や知識も欠かせません。加えて、コミュニケーションスキルも求められます。財務計画を実行してもらうため、社員に適切かつわかりやすい説明を行い説得する役割を担うからです。金融機関や投資家といった外部との交渉の際にも、コミュニケーションスキルが必要と言えます。

CFOになるまでの経歴は様々ですが、上記のスキルが求められることから、企業の経理・財務部門経験者が多く見られます。ファイナンシャルコンサルタントや公認会計士がキャリアを積み、CFOになるケースもあります。

資格の取得は必須ではありませんが、CFOを目指すうえでは有利な資格があります。たとえば、財務・会計分野の検定試験であるFASS検定、CFO資格、公認会計士やMBAなどが挙げられます。

まとめ

CFOは単に財務を担うのではなく、財務・会計分野の知識を経営戦略に取り入れ、CEOをサポートして企業の成長を目指す立場です。

CFOになるには特定の資格は必要ありません。しかし、経営に携わる一員として、幅広い知識・スキルを有することが求められます。たとえば、経営や財務状況を明確に数字で示せる技術や、データの分析・活用を行うスキル、コミュニケーション能力などが挙げられます。

企業活動に欠かせない「お金」の分野の最高責任者であり、経営を担う一員でもあるCFOは、今後も企業において重要な存在となっていくでしょう。


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